近所のフレンチをカウンターで楽しむ――ツレヅレハナコの旨いもの閻魔帳
マダムとシェフも素敵で居心地よすぎ!

カッコいいマダムの藤本リカさん。インパクトある前衛的なヘアスタイルとは裏腹に「かなり保守的なんですよ」。商社OL、ブライダルプランナー、専業主婦20年を経て、「ザンガラ」のマダムとなり、2021年にオーナーに
おまかせコースをワインとペアリングで!
まずは春巻? なわけないか。豚の血のソーセージ、ブーダンノワールをクレープみたいな生地、パートブリックで包んで焼いた前菜にシャンパーニュからのスタート。パリパリのパートブリックとなめらかなブーダンの食感のコントラストが泡を呼ぶ! ピノ・ノワール100%の濃厚なシャンパーニュだから、ブーダンにも負けないパワフルな味。これ、ものすごく好みだわ。
お次は、わー、手毬寿司みた~い! と思わず女子っぽいことを叫んでしまった聖護院かぶら、もって菊、車海老、ホッキ貝、金目鯛のマリネ。ハチミツとヴィネガーでマリネした甘くて酸っぱい聖護院かぶらを、金目鯛でとったコンソメ(!)のジュレがやさしく包み込む。これにはブルゴーニュの白ワインで安定の組み合わせ。
そして、お店のスペシャリテ、里芋と穴子のテリーヌ、温泉卵添えにはラングドックの自然派の白ワインを。濃厚なトリュフの香りに悶絶した後は、絶妙な火入れの寒鰆のローストと野菜のミネストラ。ここでまさかの日本酒、玉川の山廃登場! 日本酒というよりは、シェリーみたい。これはもうやばすぎでしょ。フェンネルの香りと日本酒がこんなに合うなんて!
メインは但馬鹿のポワレ ポルト酒のソース。但馬って牛のイメージしかなかったけど、鹿もいたのね。兵庫県の但馬で捕獲から解体、販売までを一貫して手がける「ココ鹿」というブランド鹿らしい。なんてきれいなロゼ色。クセがなく、澄んだ味の赤身肉に赤ワインがグイグイ進んで、もう止まらん!
食と酒と旅をこよなく愛する編集者。雑誌などのメディアやTwitter、Instagramでレシピや美味しいお店を発信中。新刊『ツレヅレハナコの2素材で私つまみ』がKADOKAWAより好評発売中。他にも『女ひとりの夜つまみ』(幻冬舎)、『ツレヅレハナコの薬味づくしおつまみ帖』(PHP研究所)『ツレヅレハナコの南の島へ呑みに行こうよ!』(光文社)、『女ひとり、家を建てる』(河出書房新社)など著書多数。Twitter@turehana instagram@turehana1
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