更新日:2021年09月13日 10:55
仕事

コロナ禍でも予約が満室のラブホテル。利用者のほとんどが女性同士なワケ

リムジンにバルーン。男性の「サプライズ」を応援

リムジン

リムジン付きプランもある(写真提供:ローズリップス)

「カップルのお客様だと、男性がサプライズに使ってくれてはります。『リムジン付きプラン』と『バルーンアートプラン』を組み合わせる方が多いですね。リムジンで大阪の観光地をぐるっとクルージングして、ホテルに戻ってきてバルーンアートのサプライズ。お誕生日や記念日のお祝いでよく利用されています」  リムジンは90分2万円でレンタルでき、バルーンアートは5千円台から2万円台のものが用意されている。そこに宿泊もしくは休憩料金が加わるシステムだ。

 トータルすると決して安くない金額だが、予約する男性は多いという。 「男性は結構お金を使わはりますね(笑)女子会はおひとり4000円から8000円くらいになるよう設定しています。演出だけじゃなく、レンタル商品の貸し出しも好評です。コスプレ衣装やナイティ―(パジャマ)も、女の子が『これ着たい!』って思える可愛いものを揃えているんです。ラブホのパジャマって、可愛くないのが多いじゃないですか(笑)男性はいろんな衣装を彼女に着てもらって楽しめて、女の子も自分では買わないようなコスプレ・ブランドのコスメを使って楽しめる。皆さんに喜んでいただいています」  客層は20代から50代までと幅広く、サプライズ企画を利用した男性からは、「演出してくれてありがとう」という声も。

「夢を売るホテルにしたい」

ラブホテル「安心して安全に遊べるように」と、コロナ対策を徹底して営業に臨む日々。宿泊施設の激戦区・心斎橋で生き残るため、利用者の要望には最大限の姿勢で応じ、リサーチも怠らないという。 「ラブホテルは、普段なら味わえない空間を時間貸ししている。そういう考え方でやっています。夢を売るお部屋だと思って、飽きがこないようにしていますね。ラブホテルといっても元々は旅館業の宿泊施設なんですから、18禁のルールさえちゃんと守れば、お客さんにどんな使い方をしてもらってもいいと思っています。対応できることなら叶えてあげたいし、夢を見させてあげたい。これからも夢を売るホテルとして頑張っていきたいです」  コロナ禍で旅行や娯楽が制限されている今だからこそ、ラブホテルを「非日常の空間」として楽しんでみるのもいいかもしれない。 <取材・文・撮影/倉本菜生>
福岡県出身。フリーライター。龍谷大学大学院修了。キャバ嬢・ホステスとして11年勤務。コスプレやポールダンスなど、サブカル・アングラ文化にも精通。X(旧Twitter):@0ElectricSheep0、Instagram:@0ElectricSheep0
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