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「俺は良い観光客だ」東京から来た観光客が現地でトラブルに

鎌倉で出会ったマナー違反の外国人客

鎌倉 関東有数の観光地である鎌倉に住む中川航さん(仮名・40代)は、国内外の観光客の様々な実態を見てきたという。そのなかでも印象に残っている外国人観光客2人のエピソードを聞かせてくれた。  中川さんが、鶴岡八幡宮の若宮大路の団葛(だんかずら)を歩いていると、驚きの光景を目にしたという。一の鳥居をくぐり、源平池の太鼓橋に差し掛かったときだ。 「境内の本宮から、大石段を2台の自転車が勢いよく走ってきました。長い急階段を徒歩ではなく、自転車でおりてくる人を見たのは初めてでした。短パンにTシャツ、リュックサックを背負った若い外国人の男女が姿を現したんです」  さらに彼らは突拍子もない行動に出る。

池にダイブして大はしゃぎ

「自転車ごと太鼓橋が架かっている源平池に突っ込んだのです。片手で自転車のハンドルを握り、もう一方の手で水面をパチャパチャと叩いて2人は奇声を発していました」  そこで中川さんはいてもたってもいられなくなり、「そこから早く上がれ!」と手招きをすると、2人は理解したのか、自転車ごと池から這い上がってきたという。 「私が『Don’t(駄目だよ)』と告げると『Sorry(すまん)』と言いました。『American?(アメリカ人?)New York?(ニューヨークから?)』と問うと、テキサスだと言うのです。僕は、あぁ、西部劇の本場テキサスの暴れ者かと納得したんです」  どうやら彼らは、自転車の無料レンタルを利用していたようだ。歴史ある場所でのとんでもない行為に、ただただ呆れるばかりだったと中川さんは話す。  旅行先では、迷惑にならないように行動しなければならない。とはいえ現在、3度目の緊急事態宣言が出され、都道府県間の移動は控えるように呼びかけられている。ゴールデンウィークはどこにも行かず、家でじっとしているほかないだろう。もしも無理に旅行をすれば、現地の人たちとの間で何かトラブルが起きる可能性も否定できないのだ。<取材・文/chimi86>
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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