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回転寿司店の迷惑客に憤る店員たち「防犯カメラで衝撃の事実が発覚」

 大手回転寿司チェーンで利用客による迷惑行為が相次ぎ発覚。SNS上では、醤油のボトルなどを舐め回したり、レーンを流れる寿司に唾液をつけたりする動画が拡散された。 「スシロー」を展開する株式会社あきんどスシローは迷惑行為に対して、「刑事、民事の両面から厳正に対処する」と発表。毅然とした態度を評価する声も多い。
スシロー

SNS上で回転寿司店での迷惑行為が相次いで発覚

 しかしながら、迷惑動画は次から次へ飛び出してくる。つい先日は、レーン上の寿司にアルコールスプレーを噴射する様子が出回った。映り込んでいるメニューから昨年秋頃に撮影したものと見られているが、要するに「迷惑行為は今に始まったことではない」ということだ。  今回は、回転寿司店でアルバイト経験のある2人の証言を紹介する。また、今回は飲食店で多発する迷惑行為の法的見解について弁護士に聞いた。

回転寿司店「迷惑動画」は数年前から存在

 
日本の回転寿司のレーン

※写真はイメージです。以下同

 田中章介さん(仮名・30代)は、2016年に大手回転寿司店でアルバイトしていたときの、客の迷惑行為について話してくれた。 「当時、私は回転レーンへの商品補充や確認作業を行っていました」  田中さんが寿司を回転レーンに並べようとしたとき、スマートフォンが流れてくるのを発見した。店長に報告しようとスマートフォンを取ると、画面には“録画中”と表示されていたという。 「そのときは忙しい時間帯でもあり、よく考えずに報告し、持ち主であるお客様にスマートフォンを返しました。その方は『誤って流してしまった』と言っていたので、気にしてはなかったのですが……」    後々考えると、なぜスマートフォンが回転レーンに流れてきたのか疑問だったと話す田中さん。 「作為的に録画されていたのではないのか。お客様のスマートフォンを取った際も私の姿や音声が撮影されていたのではないのか……と考えてしまいました。仕事が終わり、帰宅してからも、モヤモヤした気持ちは晴れませんでしたね」  同じような経験をした人がいるかもしれないと、田中さんはネットで検索することにした。すると……。

ネット上に出回る不愉快な動画

「回転寿司店内で撮影された迷惑行為の数々、“回転寿司で◯◯してみた“などの画像や動画を見つけてしまったんです。検索すればするほど、回転寿司店で撮影したと思われる迷惑行為がネットに出回っていました」  それを見た田中さんは「正直、気持ちが悪い」と感じたという。その後もネットパトロールを続けたが、幸いなことに田中さんの働いている店舗の動画は見つからなかったようだ。  とはいえ、店側にとって不愉快なかたちで動画が拡散されていることに田中さんは強い憤りを感じている。
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「男性6名で50皿」明らかに少ない皿の枚数に違和感
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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