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コロナ禍で中古車相場が急騰? 10万円で売ったセルシオの売値が30万円に

コロナで中古車相場高騰?

セルシオ

まだ新車のような革の良い香りが漂っていた

 最近、中古車業者の知人と話す機会があって、相場の話になったのですが、ここのところ値上がりしているクルマがあるということ。実際、3代目セルシオの相場も近頃では20万円以上というケースが珍しくなく、私が乗っていた個体のように「キレイで希少色」という条件であれば30万円台となることもあるとのことでした。  もちろん、すべての3代目セルシオがこういった水準とは限りませんが、2年前に私が売ったセルシオの条件だと、20万円以上は確実といえる様子になっているらしいのです。  本来であれば、こういった現象が起こるのは、まだ先のことであるはずなのですが、なぜ相場が上昇したかというと、どうやらコロナと関係があるようです。  3代目セルシオ相場が上昇した状況になったのは、今年になってからなのですが、現在、コロナによって新車納期が遅延するという影響が出ている模様。「新車納期遅延でコロナ禍による自動車ニーズは中古車へ…矢野経済研究所」というニュースも出ています。  そして、クルマへの需要が新車から中古車へと向けられた結果、中古車相場が上昇。それがセルシオの今回の上昇に影響を与えたと推測できます。

セルシオからベンツW140へ

 というわけで、私はセルシオを2年前に売らず、もしも今売っていたならば最大で20万円ほど高く売れたということになるわけです。そうなると、総額38万円で購入したわけですから、実質的な本体額は8万円ということになるため、「かなり安くセルシオに乗れた」ということになります。  ちなみに、2年前、セルシオを売って購入したのは、メルセデス・ベンツのSクラス、W140なのですが、以前の記事でもお伝えしたように、この2年間で100万円以上という維持費を払ってしまいました。  仮にセルシオを2年前から乗り続けていたならば、2年分の維持費は高くとも20万円以内で済んだことでしょう。  また、2年前、売却したセルシオの末路を検証した結果、なんと解体されてしまったということが判明。もしも、今の相場で売却していたならば、そうはならなかったと思います。  私が所有していたセルシオは、業者オークション評価4.5点という綺麗な個体で、色は薄緑メタリック。それでいて、本皮エアシート、スマートキー、ノースモーカーズボックスなど、後付不可能なメーカーオプションが備わっていたわけで、まさにマニア向けの1台だったといえます。  もちろん、所有していた時期は大切にしていたため、17万円ほどの愛情整備も実施しました。だからこそ、次のオーナーに受け継いでもらえるようにと思って、買取業者に売却したわけです。が、結果的には解体という末路になってしまいました。
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解体業者は「悪」ではない
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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