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「その発言、ポリコレ的にどうなんですか?」と言われてしまった大人へ/明石ガクト

動画オーバードーズ

『マスター・オブ・ゼロ』より

「その発言、ポリコレ的にどうなんですか?」と言われてしまった大人へ

 コンテンツスタジオ ONE MEDIAのCEO、明石ガクトだ。  2019年から続けてきた本連載、読者の皆様のおかげで増量リニューアルすることになったぜ。これからもビジネスパーソンの学びにつながる良作を紹介していくから応援よろしくな!  さて、君たちはこんな経験をしたことはないだろうか? MTG中に談笑して冗談を言ったら不意に若手社員から「今の発言はポリコレ的に良くないと思います!」と進言された……しかし、当の自分は何が良くなかったのかさっぱりわからない。  今の時代は、フェミニズム、ルッキズム、エイジズム……多様な“主義”に名前がつけられ、その存在を意識しなきゃならない。猪木イズムだけで乗り越えられた昭和とは違うのが令和なんだ。  時代は常に日進月歩。平成末期の’18年に『グリーンブック』で感動していたあのコも#BlackLivesMatterを経た’21年の今は涙の一滴も流さない。若者はその心の中に、スパイク・リー的なマインドを宿している。

珠玉の現代劇『マスター・オブ・ゼロ』

「でも、複雑すぎてどこから学んだらいいかわからねぇよ!」、部屋で一人叫びたくなる気持ち、わかるぜ。そこでオススメしたいのがインド系アメリカ人のスタンダップコメディアン、アジズ・アンサリが手がける、珠玉の現代劇『マスター・オブ・ゼロ』だ。  マイノリティの“あるある”を描くドラマシリーズ。’17年以来、久々に新作が公開されたが、まだ観たことない人はぜひシーズン1から楽しんでほしい。教養は社会や歴史のコンテクストを理解し楽しめる力を与えてくれる。アジズはその類いまれなストーリーテリングでもって、僕らに多様性溢れる社会でそれぞれが大事にしている“イズム”を学ぶガイドラインを用意してくれているのだ。  コミュニケーションの前提条件が複雑な時代だからこそ、その波を乗りこなすための教養が必要だ。だからこそ、それを学んだほうがずっと人生は楽しめる。さぁ、動画をオーバードーズして今を楽しもうぜ! ●『マスター・オブ・ゼロ』 雰囲気★★★★、学び★★★★★、アゲアゲ度★(5点満点) アジズ自ら手がけた脚本が独特のムードを生み出しており、そこにはとても濃厚な現代の“学び”が溢れている(視聴後は凹むけど)Netflixオリジナルシリーズ『マスター・オブ・ゼロ』シーズン1~3独占配信中 ’82年、静岡県生まれ。上智大学卒。’14年、ONE MEDIAを創業。近著に『動画の世紀 The STORY MAKERS』(NewsPicks Select)がある

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