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「ジブリみたいな家にしたい」南房総の“30万円廃墟”を30代男性が買った理由

1泊1万円の民泊にして、みんなで楽しめるように

廃墟

廃墟を民泊にするため、奮闘中の高橋さん

 無事に復旧作業が終わり、高橋さんが思い描く「ジブリのような」家が完成したら、どのように使う予定なのだろうか? 「完成したら、民泊として活用しようと考えています。1泊1万円くらいで泊まれるようにしたいですね。それで固定資産税とか維持費だけでも稼げればいいかな、と。あとは自分たちでも使って、みんなで楽しめるようにしたいです」  民泊のオープン目標は、今年の夏。家の周辺は夏になるとサーファーが集まるため、サーファー向けに貸し出すことも考えているそうだ。物件の反対側に空き地があるので、その土地を購入して駐車場にしようという構想も持っている。取材時点で4月末。果たして夏のオープンに間に合うのか、という心配もあるが……。  また、今後は別の物件の購入にも興味があるという。コロナ禍では地方移住が注目されており、田舎の空き家物件が人気となっている。高橋さんが狙うのも、そうした“田舎物件”だ。 「つぎは、山の中の物件にも興味があります。大人が本気でつくった秘密基地をつくりたいですね。どうやってお金にするかは後回しで、いかに楽しむかというのが最優先です」  廃墟について楽しそうに話す高橋さんは、まるで少年のよう。笑顔がまぶしいくらいに輝いていた。 <取材・文・撮影/新妻 翔>
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