高岡早紀、“自称28歳の恋愛モンスター”役に「断る理由がなかった」
2019年に放送されて話題を集めたドラマ最終回のその後を描く、高岡早紀さん主演映画『リカ ~自称28歳の純愛モンスター~』が公開中です。
手段を選ばない美しき純愛モンスター、リカのパワーは映画版でさらに加速。人間離れしたアクションまで披露するリカを演じた高岡さんにインタビュー。ドラマにさかのぼり、そもそも「オファーを受けたとき」の思いや、もし高岡さんが、リカのように「28歳までに結婚することに固執する」女性に会ったらなんと声をかけるか等、聞きました。
――ドラマが大好評でした。そもそも最初にリカ役のオファーが来たときの気持ちを聞かせてください。
高岡早紀さん(以下、高岡)「悩みました。サイコな役は過去にもやったことがありますが、リカほどのサイコはやったことがなかったですし、私が今、この年齢で『28歳です』と言い切る役をやって大丈夫なのかなと(苦笑)。不安材料はたくさんありましたが、役をオファーいただいて、『やりません』と断る材料が見つからなかったんですよね。サイコを演じたときにどう受け止められるのかという心配はあるけれど、女優として断る理由がありませんでした」
――役者さんには猟奇殺人鬼をやりたいという人は多いですが。
高岡「えー! 殺人鬼役なんてイヤですよ。私は全然やりたくないです。だから撮影中の自分の精神状態が心配でした。現場の様子も想像がつかず、『サイコなホラー作品を作っています』というような暗い現場だったら、家に帰るのが辛いですし。でも私はそもそもそんな性格じゃないので、いい作品を作るためには明るい現場のほうが絶対に良い。いつものごとく『いい作品にしよう』と楽しく撮影していたので、ドラマが話題になったり、映画化にもつながったのかなと思います」
――映画版ではリカのギアが上がって、後半は人間離れした展開になります。ワイヤーアクションもありましたが、脚本を読んだときと、実際の撮影は?
高岡「脚本に“飛ぶ”と書いてあるんです。『え、飛ぶ??』って、生身の人間を演じていると思っていたので、最初は自分のなかで処理をするのが大変でした。そもそも私、アクションが好きじゃないんです。昔ワイヤーで吊られたことがあって、痛くて辛い思いをした記憶があるので。でもやらなければいけないし。『これだけはやってください』という部分を、『本当にこれだけですよ』と、ワイヤーを装着して飛んでみたら、すごく技術が進化していたんです。
こんな装着で大丈夫なの?と思いながら、『1回試しに飛んでみます』とやったら、ぴゅ~って。『えー、楽しい!』となって(笑)。痛みや辛さもなく『もうちょっとやりたい!』なんて言ったら、スタント役の方に、『私の仕事を取らないでください』と言われてしまいました(笑)」
女優として断る理由がなかった
脚本に“飛ぶ”の文字。「え、リカが飛ぶ??」
ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。X(旧Twitter):@mochi_fumi
記事一覧へ
記事一覧へ
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ