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朝ドラヒロイン決定の髙石あかり、“手塚治虫の問題作”で「性別の無い役」を熱演。「とてつもない挑戦になりました」

2025年後期放送予定のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』のヒロインに決定している髙石あかりさん(22)。近年では『ベイビーわるきゅーれ』シリーズなどでその才能を見せてきた若き実力派で、現在は、日曜劇場『御上先生』にも出演中だ。 さらに放送中の、timeleszの佐藤勝利さんとダブル主演を務めるパラレルラブストーリー『アポロの歌』(MBS/TBS)も佳境に入っている。 手塚治虫の原作コミックを実写化したドラマ『アポロの歌』は、手塚作品の中でも「人間の愛と業を見つめた」問題作。挑んだ髙石さんに、佐藤さんの印象や、もし「髙石さんが別世界に転生するなら?」と聞いてみた。
髙石あかり

髙石あかり

アニメではなく漫画の手塚作品に初めて触れた

――これまで手塚作品には。 髙石あかり(以下、髙石):ちゃんと触れたことはなかったです。アニメの『鉄腕アトム』や『ブラックジャック』などは知っていますが、それもチラっと見たくらい。なので漫画としてイチからちゃんと読ませていただくのは今回が初めてでした。 ――愛を軽蔑して生きていた昭吾(佐藤)が、あるきっかけで幼なじみのひろみ(高石)を失い、啓示を受けて異なる世界(パラレルワールド)を彷徨うことになります。そして第二世界、第三世界でもひろみとそっくりな相手に出会う。最初から難解な手塚作品に触れることになりました。 髙石:1ページ目から強烈なインパクトがあったので、どんな作品なんだろうと思いましたし、最初は複雑そうに感じて難しいのかなと思いました。 でも読んでいくうちに、昭吾の思う愛というものは、すごくいびつな形をしているんだけれど、ピュアで純粋なものにも感じられました。 今回私はさまざまな世界で違うキャラクターを演じましたが、そのひとりひとりの昭吾に対するピュアな思いは変わらずに演じたいなと思いました。

佐藤勝利は現場でいつも周囲にツッコミを入れていた

佐藤勝利について

(C)「アポロの歌」製作委員会・MBS

――昭吾を演じる佐藤勝利さんはどんな方でしたか? 髙石:昭吾という人間がいないかぎり、私は愛を伝えることができません。いつも昭吾でいてくださった佐藤さんにとても感謝しています。 私は佐藤さんの昭吾としての目がすごく好きで。目の奥に昭吾としての影があるんです。そうした部分を感じられて、本当に助けていただきました。 ――カメラの外での印象は? 髙石:とてもフレンドリーな方で、いろんな方とずっと笑いながらお話されていたイメージです。ツッコミが鋭くて、スタッフさんにも私にも、いつもツッコミを入れていた印象です(笑)。
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まっすぐに気持ちを伝えるというのは、すごく不器用なこと
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ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。X(旧Twitter):@mochi_fumi

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(C)「アポロの歌」製作委員会・MBS
『アポロの歌』はMBS/TBSにて火曜深夜放送中
TVer無料見逃し配信、FOD独占見放題
公式サイト https://www.mbs.jp/apollonouta/
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