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『ドラゴン桜』を見た東大生が「理想が高すぎる人は危険」と納得した理由

「非現実的な目標」は非効率を生む

ドラゴン桜

©︎TBS

 たとえば、僕は非常に足が遅いのですが、そんな僕が「ウサイン・ボルト並の速さで100メートルを走れなかったから自分はダメだ!」と自分を責めるのは適切なのでしょうか。  さすがにそのチャレンジは無謀ですよね。まずは「とりあえず13秒台を目指す」というように、もっと手の届く範囲の目標から始めるべきでしょう。  このように無謀な目標を設定しておきながら自分に厳しく当たり続けるのは、あまりにも効率が悪いのです。  この教訓は先日の日曜劇場『ドラゴン桜』の中のワンシーンにも見ることができました。

『ドラゴン桜』で描かれた「フリースロー勝負」

 前回、放送された第9話には桜木先生と、その教え子の瀬戸輝くんがフリースロー勝負をするというシーンがありました。 「10本投げて、1本でも多くゴールしたほうが勝ち」という非常にシンプルなルールの勝負です。  桜木先生から持ち掛けられたこの提案に現役バリバリ男子高校生の瀬戸くんは二つ返事で快諾し、勝負が始まります。  序盤、2本連続でフリースローを外す桜木先生に対して、瀬戸くんは2本連続でシュートを決めました。これに彼はますます調子づき、周りの誰もが瀬戸くんの勝利を確信してやみません。
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順調にリードを広げた瀬戸くんの誤算は…
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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