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『ドラゴン桜』を見た東大生が「理想が高すぎる人は危険」と納得した理由

「4本外してもいい」がもたらした好循環

ドラゴン桜

©︎TBS

 一方で、桜木先生は最初のシュートを連続で外してもまったく焦ることはありません。これはもともと「10本中の6本くらい入ればよい」と考えていたからでした。 「10本中の6本を入れる」ということは、裏を返せば「4本は外していい」ということになります。  ですから、最初に連続で外そうとも、「まあ、まだ自分には2本の猶予があるし」と考えることができたのです。

焦りに飲み込まれて自滅をしないためには…

 このような「多く○○したほうが勝ち」という勝負になると、ついつい全部できるように欲張ってしまいがち。  もちろん、前述のフリースロー勝負にしても、1本でも多くのシュートを決められるに越したことはありません。  とはいえ、ここで瀬戸くんのように全部入れるつもりでは、外せば外すほどに「もう外せない」という焦りが出てきてしまいます。  瀬戸くんはこの焦りに飲み込まれて自滅していってしまいましたが、桜木先生は自分の実力がよくわかっているからこそ、あえて「4本を捨てる」という行動に出ることで、全体的な安定感を確保したのでした。
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「理想」をどのように描くべきか?
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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