ライフ

『ドラゴン桜』を見た東大生が「理想が高すぎる人は危険」と納得した理由

「4本外してもいい」がもたらした好循環

ドラゴン桜

©︎TBS

 一方で、桜木先生は最初のシュートを連続で外してもまったく焦ることはありません。これはもともと「10本中の6本くらい入ればよい」と考えていたからでした。 「10本中の6本を入れる」ということは、裏を返せば「4本は外していい」ということになります。  ですから、最初に連続で外そうとも、「まあ、まだ自分には2本の猶予があるし」と考えることができたのです。

焦りに飲み込まれて自滅をしないためには…

 このような「多く○○したほうが勝ち」という勝負になると、ついつい全部できるように欲張ってしまいがち。  もちろん、前述のフリースロー勝負にしても、1本でも多くのシュートを決められるに越したことはありません。  とはいえ、ここで瀬戸くんのように全部入れるつもりでは、外せば外すほどに「もう外せない」という焦りが出てきてしまいます。  瀬戸くんはこの焦りに飲み込まれて自滅していってしまいましたが、桜木先生は自分の実力がよくわかっているからこそ、あえて「4本を捨てる」という行動に出ることで、全体的な安定感を確保したのでした。
次のページ
「理想」をどのように描くべきか?
1
2
3
4
5
テキスト アフェリエイト
新Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事
おすすめ記事
Cxense媒体横断誘導枠
余白
Pianoアノニマスアンケート