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菅内閣は、悠仁殿下と秋篠宮家、そして日本の歴史を守った/倉山満

都庁のタヌキや医師会のキツネに振り回されてばかりの政権に、悲劇が起きないことを願うしかない

 安倍晋三前首相は、株価と支持率に気を配ったと聞く。ならば、菅首相は、ワクチンの普及率と支持率か。今の菅首相を見ていると、「ワクチンが普及さえすればコロナの感染者は抑制され、オリンピックも成功し、支持率も回復、政権を維持できる」と考えているようにしか見えない。  私などは「そんなことよりも、世界的に著名な外科医で、コロナ禍の当初から適切な提言をなされていた大木隆生慈恵医科大学教授をコロナ担当大臣にお迎えして局面の打開を図るべきだ」と言い続けたが、聞く耳は持たないようだ。  実際、永田町にも、「ワクチンが普及すれば、コロナなど何とでもなる」との空気が流れている。そう上手くいけばいいが、そうならなければ悲劇だ。政権は都庁のタヌキや医師会のキツネに振り回されてばかりだが、「あの時、もっと早く大木先生にお願いしておけば」とならないように願うしかない。

菅首相が歴史に名を遺すとすれば、「皇室を守る」だ

 そんな菅内閣の守護神は、ワクチンよりも、弱すぎる野党だろう。野党第一党、立憲民主党の体たらくは、話題にするだけ時間の無駄だ。問題は小池百合子東京都知事だが、病気で入院した。東京都議選も、不戦敗の構えだ。これなら乗り切れるかもしれないと菅首相や周辺が考えるのも無理はないか……。  菅首相は72歳、総理を最大限やっても、あと3年だろう。その間に何がやれるかが大事だ。  菅首相が歴史に名を遺すとすれば、「皇室を守る」だ。具体的には、本来ならば皇族で生まれてくるべきだった方々への、親王宣下だ。法的には、旧皇族の男系男子孫の皇位継承資格取得を可能とする、皇室典範の改正だ。これを可能にするプログラムはどうか。
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皇室、コロナ、政局、経済、すべてつながっている
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