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菅内閣は、悠仁殿下と秋篠宮家、そして日本の歴史を守った/倉山満

菅内閣は、悠仁殿下と秋篠宮家、そして日本の歴史を守った

言論ストロングスタイル

21日、日本郵政グループの新型コロナウイルスワクチン接種会場へ視察に訪れた菅義偉首相。果たしてワクチンさえ普及すれば、菅政権は現状をうまく乗り切れるのだろうか 写真/時事通信社

 政治の裏技だ。本当にやりたいことを隠せ!  菅義偉首相は、印綬を帯びる前に「政権の至上命題は規制改革」だと宣言した。では、規制改革とは何か。押印の廃止、携帯電話の料金値下げ、NHKの受信料の値下げ、等々の条件が列挙された。では、それらすべてが実現したら、規制改革になるのか。これでは規制改革を何のために行わねばならないのか、よくわからない。  しかし、「規制改革」が菅首相の他に存在する真の目的を隠す、壮大なカムフラージュだったとしたら、稀代の策謀家として後世に名を残すだろう。そして、その真の目的が国体護持、すなわち日本国の象徴である皇室を守ることであれば、尊皇家の大宰相として語り継がれるだろう。

皇位継承者が途絶えてしまう危機感から生まれた「女系天皇」

 本欄でこそ再三再四お伝えしているが、菅内閣で皇位継承に関する有識者会議が招集され、女系天皇に関して「賛成7vs.反対14」となっていることは、ほとんど知られていない。そもそも、女系天皇とは何なのかも、ほとんどの日本人はよくわかっていないだろう。  昭和40(1965)年に秋篠宮殿下が誕生されてから、皇室には男子がお生まれにならなかった。現行の制度では、皇位継承者が絶えてしまう。そうした中、平成13(2001)年に愛子内親王殿下が誕生された。そして「愛子様が天皇になれない、愛子様のお子様が天皇になれないのでは、皇室が途絶えてしまう」との危機感が走った。  そこで「愛子天皇」を可能とする「女帝」、「愛子天皇」の御子様の即位を可能とする「女系天皇」論が飛び出した。そうでもしなければ、皇室が途絶えてしまうとの切迫感からだった。
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悠仁殿下がおわす今、もはや「女系天皇」など終わった話
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1973年、香川県生まれ。救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中から’15年まで、国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務める。現在は、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰。著書に『13歳からの「くにまもり」』など多数。ベストセラー「嘘だらけシリーズ」の最新作『嘘だらけの日本古代史』(扶桑社新書)が発売中

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