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山田孝之「AV監督になります」…元・正統派イケメン俳優が超個性派になるまで

 映像ストリーミングサービスのNetflixは10月25日、“AVの帝王”と呼ばれたAV監督、村西とおる(70)の半生を描くドラマ『全裸監督』の製作を発表。同時に、山田孝之(35)が村西役を演じることが発表された。
 本作品は、2016年に出版されたノンフィクション『全裸監督 村西とおる列伝』(太田出版)を実写ドラマ化するもの。山田は、「今まで何度も『監督はやらないのか』と聞かれてきたが」と前置きしたうえで、 「山田孝之AV監督になります。AVの帝王になります。質問は受け付けません。さようなら。ビューティフォー。アメイジング。アイムエンペラー」  とコメントしたのだった。  この自由闊達っぷりはさすが山田、といったところだが、思い出してほしい。若かりし頃の山田は、爽やかな正統派イケメン俳優だったはずだ。いったいどのようにして正統派から超個性派へとシフトしていったのだろうか。その軌跡を追っていきたい。

イケメン俳優の殻を破る転機となったのは『クローズZERO』

 1999年にドラマ『サイコメトラーEIJI2』(日本テレビ系)によって俳優デビューを果たした山田。2001年に出演した連続テレビ小説『ちゅらさん』(NHK)や、ドラマ初主演作となった2003年のドラマ『WATER BOYS』(フジテレビ系)、そして2004年に主演したドラマ『世界の中心で愛を叫ぶ』(TBS系)などでその名を知らしめた。  2005年には、ネット掲示板「2ちゃんねる」の書き込みを元にした映画『電車男』で秋葉系オタクを演じたりもしていたが、この頃の山田は、まだ爽やかな好青年だった。  ただ、本人は俳優としてステップアップするため、当時からいろいろな役を演じてみたいという気持ちを抱えていたらしい。そこに舞い込んできたのが、2007年公開の不良映画『クローズZERO』だったという。
クローズZERO

画像は、『クローズZERO』(Happinet)のDVDジャケット

 不良集団のリーダーという、それまでとは180度違う役を好演したことにより、山田はアイドル的な立ち位置からの脱却に成功。映画も製作された人気ドラマ『闇金ウシジマくん』(TBS系)や、2015年公開の映画『新宿スワン』などに続く、アウトロー俳優としての活路を見出した。  そして2009年、映画『大洗にも星はふるなり』で出会ったのが、現在放送中のドラマ『今日から俺は!!』(日本テレビ系)で監督を務める福田雄一(50)である。  両氏がタッグを組んだ代表作といえば、2011年放送のドラマ『勇者ヨシヒコと魔王の城』(テレビ東京系)だろう。山田を中心に、ムロツヨシ(42)や佐藤二朗(49)といった濃い面々が繰り広げるコメディ活劇は人気を博し、同シリーズは第3弾まで作られるほどの人気を博したのだった。  ここで山田はコメディ俳優としての立ち位置まで確立。2014年のドラマ『アオイホノオ』(テレビ東京系)や、2017年の映画『銀魂』といった福田作品にも出演を続けながら、2012年の映画『荒川アンダーザブリッジ THE MOVIE』では“星”を演じたりと、いい意味で役どころを選ばない俳優へと変貌したのだった。
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