お金

ヒカキンの総額1億円腕時計の残価率を算出。全面ダイヤの4000万円ノーチラスetc.

ロレックス スカイドゥエラー 326939 白文字盤

推定購入額:425万円(筆者調べ) 査定額:343万円 残価率:81% スカイドゥエラー326939白文字盤 ヒカキンさんがデイトナ116520の次に買ったのが、このスカイドゥエラーとのこと。デイトナ116520は、一般人でもギリギリ購入可能な「憧れモデル」であるのに対し、このスカイドゥエラーは、雲の上に行ってしまったという感覚。まさに、ユーチューバーとしての成功の証という感じです。  ただ、このスカイドゥエラー、デイトナ116520とは異なり、残価率は100%以下。つまり、デイトナが「値上がり」したのに対し、このスカイドゥエラーの査定額は、購入額を下回っています。  なぜ、購入額を下回ったのかというと、理由は2つ。1つ目は、スカイドゥエラーのホワイトゴールド(WG)モデルの人気が、今そこまで高くないこと。ステンレスの青文字盤はとても人気が高い状態ですが、WGはそれほど高くないわけです。そして、2つ目が新品購入だったことでしょう。この326939の現在中古相場は460万円台といったところですが、ヒカキンさんが購入したと思われる5年ほど前といった時代では中古が350万円以下で売られていたといえます。ちなみに、2019年9月には、中古を約339万円で狙うことができました。もしも、そういった値段で購入していたならば、残価率が100%以上になったわけです。  ただ、ヒカキンさんは動画内でも述べているように「売る気はない」とのこと。売ることを意識せずとも、残価率が81%残るというのは凄いという考え方もできると思います。

ロレックス デイトナ 116506A

推定購入額:780万円(筆者調べ) 査定額:1153万円 残価率:148% デイトナ116506A ヒカキンさんがこの116506Aを購入された時期は700万円台だったとのことですから、おそらく2015年か2016年頃に買ったと思われます。当時の感覚で「700万円台の腕時計を買う」という行為は、一般的な腕時計ファンの感覚をもってしても「一般的ではない」といえたでしょう。  今でこそ、人気モデルが1000万円台といった価格帯でも、数カ月後にはそれよりも高くなるという現象がありますが、2015年頃においては、そのようなことに該当する腕時計は、せいぜい300万円台が限界といった感覚だったわけです。  実際、この116506Aも、当時は入手困難という感覚はなく、私も正規店で実際に販売されている様子をみたほど。ですから、700万円台のデイトナは、5年ぐらい前の段階だとステンレスとは違って「値上がりするようなモノではない」と思われていたといえます。  しかし、その後、高級腕時計の世界では、いわゆる人気モデルの価格帯が、500万円台⇒600万円台⇒700万円台というように変化。そして、今では1000万円以上という価格帯が当たり前となっています。  そういった変化にまさしく適合したのが、このデイトナ116506Aだといえ、現在相場は1600万円台~といった状態。ヒカキンさんの個体の査定額は、1153万円とのことでしたが、それでも購入額を大幅に上回っています。  ヒカキンさんがこの高いデイトナを持っているということは、すでに2016年頃の段階で、腕時計ファンの間ではある程度の話題となっていたと思います。しかし、その頃の動画スタンスでは、こういった高価格帯アイテムのレビューをするということはなく、このデイトナの話題を出すということもありませんでした。  ユーチューバーという職業が世の中に知られたのは、2013年のCMが話題になった頃からだと思いますが、実際に「儲かる職業」と認識されたのが2015年、2016年頃だといえます。ですから、そういった時期に、ヒカキンさんがこのデイトナ116506Aという高いモデル身につけていたというのは、時代の流れを象徴していたと感じました。
次のページ
クセがすごい、あの超高級腕時計
1
2
3
4
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ