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クルマで投資は可能か? 楽しく使って高く転売するプロが考えてみた

クルマ投資を考える

 腕時計投資家の斉藤由貴生です。私は普段、腕時計を「買って⇒使って⇒高く売る」ということを実践しているのですが、今回はそれをクルマでもできるのかということについて考えてみたいと思います。まず、“クルマ投資”が成立するためには、「今の相場よりも将来高くなるクルマがあるのか」ということが大前提として必要です。では、実際のところどうなのか。その答えは、YESとなります。  最近、GTRなど国産スポーツカーの値上がりが話題ですが、空冷世代のポルシェなどは数年前の段階から目立って上昇。値上がりする車種は、それなりにある状況です。また、私個人の経験としても「買った値段よりも高く売れたクルマ」が何台かあります。ということで、まずはじめに、これまで私が「買った値段よりも高く売れた」という車種を紹介したいと思います。

ホンダオデッセイ(初代)

ホンダオデッセイ

ホンダオデッセイ(0⇒20万円)

【画像をすべて見る】⇒画像をタップすると次の画像が見られます  これは、免許取り立てのときにタダでいただいたクルマ。そして、自分の元に来てから4年後に売却することができたのです。  その際の売却額は20万円。私の友人が買ってくれたのですが、「もとはタダで貰った」といっても、「20万円で買う」といってくれたため、その価格で譲ることとなりました。買った値段は0円ですから、『0⇒20万円』ということで、この場合の利益は20万円となります。  ただこれは、車種自体の相場上昇というよりは、「0円」でもらったクルマをたまたま売ることができたというラッキー事例だといえます。高く売れたといっても、このオデッセイは、所有期間中に3度、車検を取得。車検の際、タイミングベルトを交換するといった重整備も行っています。ですから、整備代等の維持費を考慮すると、20万円程度の利益では全を賄うことは全くできていません。
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2台目は日産の希少車
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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