お金

50万円から購入できる軽井沢の格安別荘は“買い”なのか

格安物件にかかる購入額以外の費用

軽井沢 300万円物件

300万円くらいで売られている物件

 次に、格安物件を購入するにあたり、購入額以外にかかる費用を説明したいと思います。  格安物件の中には、比較的綺麗というモノもありますが、そういった物件でも、水回りはどうしても古くてあまり清潔感がありません。  例えば、トイレは1970年代風の清潔感が感じられない雰囲気だったり、キッチンも、なんだか衛生的な見た目ではないなど、水回りに難があるといえます。  ですから、私としては、水回りに関しては、リフォームする前提で購入するのが良いと思うのです。  そうすると、仮に100万円以下で買えたとしても、トイレ+風呂+キッチンのリフォームで300万円ぐらいの予算があったほうが良いと思います。

ホテルとどっちが得?

 以上のことから、軽井沢の格安別荘は、年間維持費が50万円、物件とは別にリフォーム予算として300万円程度ぐらいかかるといえます。  そうなると、「ホテルに泊まるのとどっちがお得なのか」となることでしょう。  ここでは、私が個人的に好きな「軽井沢浅間プリンスホテル」に宿泊するという前提で考えてみたいと思います。浅間プリンスは、今のようなハイシーズンにおいて、一人1泊6万円前後、10月の平日といったオフシーズンで2万円前後というのが相場のようです。  仮に全ての期間において、ホテルの宿泊料金が、仮に1泊2万円だとすると、これから3年ぐらいの間、年間50泊以上は軽井沢に泊まる、という場合、別荘を買うほうがお得といえるかと思います。  近頃といえば、新型コロナによる影響で、リモートワークが当たり前といった世の中ですから、年100日ぐらい軽井沢で仕事をしながら自然を満喫するという使い方は、大いにありだと思います。  また、ホテルに自分の机を置くといったことは、できなくはないですが困難。それに対して、別荘だと、落ち着く仕事部屋を作るということもできるでしょう。  さらに、別荘に連泊しながら、たまに気分転換でホテルに泊まるということもできるわけです。なんだかんだ、軽井沢に別荘を持つというのは、楽しいと思います。  特に、今のようなリモートワークが可能という時代の場合、よりそういった価値は高まるでしょう。私は個人的に、「休暇」という前提での軽井沢ではすぐにやることがなくなってしまうと感じています。その一方で、軽井沢という自然の中で仕事や勉強をすると、非常に心地良いわけです。実際、私は、軽井沢で仕事をしながら受験勉強をして大学に入ったわけですが、あのときの心地よさは今でも忘れられません。

結論 若者にこそオススメしたい

 そういった意味では、仕事の効率化を図るという意味で、若い人が軽井沢の中古別荘を買うというのは大いにありなのではないかと考えます。  ですから、軽井沢の格安中古別荘は、第二の仕事場所として、今こそ検討する価値があると思うのです。 文/斉藤由貴生
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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