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タリバン幹部は本当のことを言っているのか?会見の表情を分析

「タリバンのルール」という言葉に込められた心情

 こんにちは。微表情研究家の清水建二です。8月17日、アフガニスタンの首都カブールにて、権力を掌握したイスラム主義組織タリバンによって初の記者会見が開かれ、タリバンに敵対していた集団への恩赦、統治体制、過激派対策、女性の権利、経済、表現の自由・報道に対する姿勢が語られました。  中でも、アフガニスタンが再びテロの温床になるのではないか、女性の権利がはく奪されるのではないか、という懸念が高まっています。
8月17日、会見するザビフラ・ムジャヒド氏(GettyImages)

8月17日、会見するザビフラ・ムジャヒド氏(GettyImages)

 会見で報道担当のザビフラ・ムジャヒド幹部は、「アフガニスタンの国土を他者の攻撃に使うことは許さない…略…(国際社会が)我々のルールを尊重する限り」「女性の権利を認める…略…女性たちがシャリア(イスラム法)に則り生活を続けるならば」と説明しました。しかし、「我々のルール」や「シャリア」の具体的な内容については言及しません。  そこで、ザビフラ・ムジャヒド幹部の表情に注目し、これら条件に込められた心情を推測したいと思います。分析に使用した動画は、以下になります。 <「アフガニスタンの国土を他者の攻撃に使わせない」 タリバン幹部が会見 2021年8月21日アクセス>  ムジャヒド幹部は、アフガニスタンを他者の攻撃に使わせない、と発言をします。  この発言後(0:37及び0:39)、上唇が引き上げられる嫌悪表情及び眉の内側が引き上げられる、眉が引き寄せられる苦悩表情を生じさせます。これらの表情を生じさせ、国際社会の協力と宗教上のルールの尊重を求めます。

本当に女性解放をする気はあるのか

 これらの表情から、イスラム武装勢力含む友好関係を結んできた諸組織が納得するような形での、宗教上のルールを国際社会が尊重することの難しさ、尊重を求めることの困難さを予期している心情が推測されます。しかし、表情から怒りや敵意は読みとれません。  そして、女性の権利について言及する場面において、女性の重要性に言及し、女性の勤労・教育を認める発言をします。続けて、女性たちがシャリアに則っている限り女性を取り締まらない、と国際社会の懸念を払しょくしようとします。これらの発言をしている文脈の中で苦悩表情が観られます(2:36)。また、何度か上唇が引き上げられ、嫌悪に見える表情が観られます。  苦悩に関しては、前政権が定着させた女性の価値観とタリバンの考える女性の価値観をどうすり合わせるか、20年前の状態に戻すには国際社会の目が厳しい、こうした困難を予期しているゆえではないかと推測されます。
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タリバン内部が一枚岩的ではないことを示唆か?
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