「本物の味を知っておかないと」が口癖の痛い40代バブル男
’87~’91年に起こったバブル景気。この間の狂乱っぷりも、もはや昔話となり、当時、就職活動を行った”バブル世代”も、40代の立派な中年である。そして今、なんでも、このバブル世代が「若い女のコにモテる!?」と、うっかり、ときめいているんだとか……。現実は、さにあらず。若い女性たちから聞こえてくるのは、いまだギラギラが冷めない40代バブル世代への「イタい」「ウザい」といったブーイングだった!
【食】
バブル時代の風景
会社の接待や忘年会が高級レストランや会員制クラブで行われ、高級食材を貪るグルメブームが起こった。イタリアンを「イタ飯」と呼んだり、ボジョレー・ヌーヴォーを異常にありがたがったりもした
☆バブル男の決め言葉
「やっぱり本物を知らないと」
「新入社員の頃、経費月30万円を使うため、キャバクラや高級レストランに行きまくった」という男性(43歳・広告)の証言もある。確かに、いい店に行き、いい食材を食してきたのであろう。しかし、
「上司と食事に行くことになり、『回転寿司に行きたい』と言うと、『オレ、チェーン店とかって嫌いなんだよね』と連れていかれたのが車で1時間かかる高級寿司店。注文が不慣れな私に対して、ネタを知りつくしたように自慢げに自分の注文をしていくのがウザかった。私は回転寿司で気軽にお腹いっぱい食べたかったのに、食べた気がしなかった」(24歳・サービス)と、女のコはおいしいもの、高級なものならなんでも喜ぶと思い込んでいるのが、そもそも大いなるカン違い。
まあ、ごちそうしてくれること自体はありがたくはあるのだが、「残業中の差し入れにピエールマルコリーニのアイスなど有名店のスィーツを買ってきてくれるのだが、『あのアイス、おいしかったろ?』とあとになってもしつこく言ってくる」(28歳・エネルギー)、「高層ビルの夜景のキレイな焼き肉屋に連れていかれ、終始、『こんないいお肉、食べたことないでしょ?』と何度も言われた」(30歳・エネルギー)と、恩を着せられてまで食べたくはない。
さらに、「『バブル世代だからさ、食べきれないくらい料理頼まないと気が済まないんだよね』と、大量に注文して残す。もったいない……」(29歳・派遣)と、バブルな価値観がエコな時代に浮きまくるのも当然だ。「会社の女のコたちで『どこそこの○○がおいしいよね』と盛り上がっていると、片っ端からケチをつけてくる。『本物を知ったら、あんなの食べられないよ~』と」(29歳・コンサルティング)
そう、彼らの決めゼリフは、「本物の味を知っておかないと」。
しかし、「ロマネコンティに異常なまでに反応」(32歳・IT)したり、「バーでマッカランを注文。『デキる男はこれだよね』と言った」(26歳・マスコミ)り。
安価でもおいしいものがたくさんあり、選択肢も格段に増えた今、その超ベタベタの”本物”へのこだわりに、一体、如何ほどの意味があるのやら。
― 女がダメ出し 痛い[40代バブル男]の共通点【1】 ―
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