ライフ

<本当にあった悲惨なキャンプ>新品のポールがバキッ…テントが建てられなくて修羅場になった夫婦も

意外と難しいテントの設営

悲惨なキャンプ

イラスト/ハッシー橋本

 アウトドア、キャンプ初心者が最初に越えなければならない壁の一つに「テントの設営」がある。  都内のアウトドアショップの店員によれば「昔と比べればかなり簡単になったんですが、まだまだ失敗される方は多いんです」とのこと。キャンプ慣れしている人ならともかく、初心者は想像以上に苦戦するケースが多いのである。  アウトドアショップで購入する際は楽しいところばかり頭に浮かべたものの、テントを組み立てる際に悲惨な目にあった人が世の中にはたくさんいるのだ。今回は、そんなテント設営にまつわる惨劇を紹介する。

大型テントが建てられない夫婦

 キャンプ歴10年のベテランでもあるAさんは昨年、2ルームタイプのテントを組み立てるのに四苦八苦する夫婦に出会った話をしてくれた。 「隣のサイトにやって来た50代くらいの夫婦なんですが、車からたくさんのギア(※キャンプ用具のこと)を出して設営の準備を始めたんです。にっこり挨拶してきて、こちらも『ウチは子連れなんでうるさかったら言ってくださいね〜』なんて、キャンプ場ではよくあるほのぼのした感じだったんです」  子供たちはキャンプ場を走り回り、Aさん夫婦は挽き立ての豆でコーヒーを淹れ、自然の中で格別の一杯を楽しんでいた。だが、聞こえてくるのは小鳥のさえずりではなく、隣の夫婦の溜め息混じりの声だった。 「おかしいなぁ〜とか、あれ? 違うの? 説明書通りなんだけどなぁとか、チラッと見ると、夫婦2人であーでもない、こーでもないと言いながら、ずっとやっていたんです」  のんびりと自然を楽しんでAさんだったが、その耳に悲鳴が聞こえてきたのであった。
次のページ
テントの設営で意気投合
1
2
3
おすすめ記事