更新日:2021年11月24日 20:41
仕事

ウーバーイーツ配達員「コロナ収束で稼げない」。報酬300円の注文ばかり

1日5000円稼ぐのがやっと

配達員 報酬が下げられたことに加え、注文の数自体も大幅に減っていた。そのため、夏の頃までは1日1万円くらいは余裕で稼げていたのが、今では1日5000円稼ぐのがやっとという状況だった。  注文が減ったのはフードデリバリーの閑散期である秋になったことに加え、コロナが収束に向かいつつあることも影響しているのかもしれない。それは仕方がない。が、それならばその損失は配達員だけでなく会社もいっしょに被るのが筋ではないか。  配達員への報酬を下げるだけ下げて会社だけ生き残ろうとするのはあまりに非人道的ではないか。それでも、運営の思う壺で非常に悔しいのだが、私はこの仕事を続けるしかなかった。

それでもこの仕事を続けるしかない

 私には一般企業で会社員として働くという選択はない。  毎日出社するために満員電車に揺られる地獄。そしてウーバーイーツの低賃金地獄。どちらも地獄であることに変わりはないのだが、私にとってはウーバーイーツのほうがまだましな地獄だった。  以前、あまりに過酷すぎる編集プロダクションに勤めていた。今でもトラウマになっており、そのことを考えただけで心臓がきゅっと縮み上がってしまうのである。
次のページ
怨嗟の声を呟きながら
1
2
3
編集プロダクションを退職後、アルバイトを転々としながらウーバーイーツ配達員に。たまにライターの仕事も請け負っている。幕末マニア。

記事一覧へ
おすすめ記事