東名厚木の良いところを挙げ続けるとそれだけでこの記事が終わってしまうので、端的におすすめの過ごし方だけ記しておきたい。 　締め切りや抱えている仕事を全て片付けた状態で休日に朝から東名厚木に行く。朝風呂を決めてサウナを楽しむ。サウナマットは熱されているのでキンタマが破裂しないように注意だ。それが終わると館内着に着替えて、休憩ルームでリラックスして休む。サウナで少し眠気が来ているはずなのでここで少し寝る。 　東名厚木には一生かかっても読み切れないくらいのマンガがあるのでマンガを取りに行く。ここらで途中までしか読んでなかった進撃の巨人、完結したらしいし最後まで読むかと手に取っても最終巻までは置いてないので注意されたい。 　マンガを手にしたらそのまま食事処に行き、チャーハンを五臓六腑に染み渡らせる。食事処ではたいていおっさんどもがカラオケに興じているのでそれを聴きながら生レモンサワーとつまみを注文する。あとはゆっくりマンガを読みながらレモンサワーを飲み、つまみをいただく。酔ってきたら寝て、酔いがさめた夕方くらいにもう一度サウナを決めて帰る。これだけだ。これだけでおっさんどもは生き返るのだ。この過ごし方を疲れているおっさんに是非ともお勧めしたい。 　東名厚木健康センター内で過ごす時間が至福の時間であることは間違いないし、こまかい攻略法を語るときりがないが、今日はそれとはもっと別の部分、東名厚木健康センターに至るまでの前段階の部分に着目して紹介したい。 　東名厚木健康センターは前述したとおり、東名高速の厚木インターからすぐ近くの場所にある。インター近くで近くに駅もない、そんな立地なので車で行くのがベストな選択だが、そうなるとお酒が飲めない。あくまでもサウナ後にマンガ読みながらグダグダとレモンサワーを飲むのが至福なわけで、車で行ってしまうとそれが不可能になってしまう。 　そうなると、電車で行くことになるわけだ。東名厚木健康センターの最寄り駅は小田急線の本厚木駅だ。最寄り駅と言っても徒歩で行ける距離ではないので、そこからバスの利用が必要となる。 　厚木駅はなぜか厚木市ではなく海老名市に存在するので、こちらが本当の厚木駅という意味で「本厚木」という駅名なんだと勝手に解釈し、改札を抜ける。南口に抜けてすぐに本厚木における最大の見どころがあるのでチェックされたい。 　ダブルファミマ。 　おそらく世界でいちばん至近距離にあるファミマだ。狭いので一つの店舗を二つに分けたとかそういったことではなくしっかりと2店舗のファミマだ。たしか左側が本厚木駅南口ロータリー前店で右側が本厚木駅南口駅店で、きっちり別店舗。 「よし、2個あるな」 　こうやって異世界の入り口みたいなファミマを確認したところで体と脳が東名厚木健康センターモードに切り替わる。それから踵を返して反対側に歩き始めると3つ目のファミマが目の前に登場していよいよ異世界に迷い込んだ気分になってくる。この至近距離に3つだ。トリプルファミマだ。これはちょっと異常だろ。 　さらに歩いていくと、何の変哲もない道路に出る。 　実はこのポイントこそが東名厚木健康センターを語る上で最も重要なポイントなのだ。 　本厚木駅から遠く、バス路線もあまり存在しない健康センターに行くために本厚木駅から無料のシャトルバスが運行されている。2021年12月現在、その本数は1時間に1本と少ないが、車で行かなくとも健康センターに至ることができる貴重な路線だ。 　その乗降場がここになる。ここで待っているとシャトルバスがやってくるし、帰りもここで降ろしてくれる。ただし、バス停みたいな目印が皆無で、ホームページにひっそりと場所が明記されているだけで、知る人ぞ知る裏バス停みたいな状態になっている。