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飲み屋のおじさんに聞いた「若かりし頃の自分に教えてやりたい」人生の教訓

無責任なアドバイスこそ聞くに値する

(61才・東京・自営業) 飲み屋 人生の転機って結構40代に訪れたりするでしょ? だから人にアドバイスを求める機会も多いと思うんですけど、そういうときってだいたい友だちとか職場の同僚とか、自分に近しい人に相談しがちですよね。  でも、そういう人たちのアドバイスって、実はあまり役に立たなかったりするんですよ。たとえば、僕が会社を辞めて独立を考えてるとするでしょ。そしたら周りの人間は、僕のことをちゃんとわかってるから、あれこれ思案してくれるわけです。  アイツは営業が得意だけど経理は苦手だとか、誰それと仲いいけど、誰それに嫌われてるだとか、とにかくいろんなことを矛盾がないようにつなぎ合わせて、しっかり考えるんですね。  でも、いろんな事情をくみ取ったアドバイスって、たいてい無難でツマんない、ただの正論で終わっちゃうんです

決心したなら、とにかく必死にやる以外にない

 逆にこれが、飲み屋でたまたま知り合ったようなオヤジだとズバッと言ってくれるんですよ。「独立したいなら独立すりゃいいじゃねえか。大丈夫、絶対に上手くいくよ!」みたいにね。  まあ、関係性が薄いからこそこんな無責任なことを言い放つわけですけど、結局、背中を押してくれるアドバイスってのはこういうもんなんです。芯をついてるっていうか、いったん独立を決心したなら、とにかく必死にやる以外にないわけですからね。
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人間の最後の楽しみは美食だから歯だけは大事にすべし(67才・東京・自営業)
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他人が幸せに見えたら深夜の松屋で牛丼を食え
立ち飲み屋や大衆酒場に足を運び、そこで出会ったオッサンたちに尋ねてみる。 「長年生きてみて知り得た人生の教訓とは?」 アルコールが入ってるからこそ聞けた本音。中には愚痴や後悔のようなものも少なくない。が、ひとつ確実に言えるのは、酸いも甘いも噛み分けてきたオッサンたちの言葉には、とてつもなくリアルな説得力があるという事実だ。市井のオッサンたち200人が心の底から語る人生の教え。一見、何の役に立ちそうもない言葉に、あなたは目からウロコを落とすかもしれない――。
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