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飲み屋のおじさんに聞いた「若かりし頃の自分に教えてやりたい」人生の教訓

人間の最後の楽しみは美食だから歯だけは大事にすべし

(67才・東京・自営業) 入れ歯 最近、わかったことがあるの。歳を取ると、楽しいのは 食事だけなんだなって。若いころはね、一番の楽しみといやあ、そりゃエッチですよ。 そりゃメシ食うのも楽しいけど、女体の魅力と比べたら全然下だから。  けど早い人は40代かな、俺の場合は50才を過ぎてからだったけど、性欲って急になくなってくじゃない。 セックスだけじゃないよ。人間って老いが進んでくると、 釣りとか旅行とか、そういう趣味みたいなものさえ面倒くさくなるっていうのかな。だんだん興味がなくなっちゃうの。とにかくそうやって、ワクワクするものが減っていっちゃうんだけど、食事が楽しいという気持ちだけはなくならないんだよね。

奥が深い「歯を大切にしなさい」の意味

 いや、なくならないどころか、逆に強くなっていくんだよな。カミさんに温泉に行こうって誘われても、はいはいって感じだけど、美味しいぼたん鍋を食べに行こうってなると途端にやる気が出る。  美食に対するモチベーションがホントに高くなるんだよね。だから、昔から歯を大切にしなさいってよく言うでしょ。あれは入れ歯になると不便ですよ、食事がまずくなりますよって意味で使われがちだけど、本当はもっと奥が深いの。人間の最後の楽しみである美食を楽しめなくなっちゃいますよってことだから。そうなったら目も当てられないよ。 <取材・文/裏モノJAPAN編集部>
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他人が幸せに見えたら深夜の松屋で牛丼を食え
立ち飲み屋や大衆酒場に足を運び、そこで出会ったオッサンたちに尋ねてみる。 「長年生きてみて知り得た人生の教訓とは?」 アルコールが入ってるからこそ聞けた本音。中には愚痴や後悔のようなものも少なくない。が、ひとつ確実に言えるのは、酸いも甘いも噛み分けてきたオッサンたちの言葉には、とてつもなくリアルな説得力があるという事実だ。市井のオッサンたち200人が心の底から語る人生の教え。一見、何の役に立ちそうもない言葉に、あなたは目からウロコを落とすかもしれない――。
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