更新日:2022年09月02日 12:29
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東京大賞典はオメガパフュームの4連覇なるか。「打倒オメガ候補」を一挙公開

地方競馬冬の時代を乗り越えて……

 ラストは馬券攻略誌『競馬王』の元編集長・松山崇氏だ。松山氏も今好調な地方競馬の情勢から、地方馬が勝負になる年だと見ている。
松山崇

松山崇/馬券攻略誌『競馬王』の元編集長。現在はフリーの編集者・ライター

 コロナ禍によるお籠り需要、ネット投票の整備などに伴い、地方競馬の売上が好調です。若いファンには信じられないことかも知れませんが、かつて、地方競馬には「冬の時代」がありました。2000年代初頭、全国に26場あった地方競馬場は、01年の中津競馬場の廃止を皮切りに、全国各地で廃止が相次ぎ、現在は15場になっています。 「日本一小さい競馬場」として知られた益田競馬場も廃止の憂き目にあった競馬場の1つ。島根県益田市にあり、主にアラブ中心のレースが行われていました。そこで若き天才として君臨していたのが御神本訓史騎手です。  御神本騎手は、02年の益田競馬場の廃止に伴い、大井競馬場に移籍。大きな落馬事故や騎乗停止などのトラブルもありましたが、今もなお、トップジョッキーとして活躍しています。雑誌編集者時代に連載を担当したことがあるのですが、ついつい応援したくなってしまう好漢。遠目からでも分かる美しいフォームはとても絵になるので、是非、競馬場で確かめてみてください。

本格化したミューチャリー

 その御神本騎手が東京大賞典で騎乗するのがミューチャリー。ここ2走は金沢で走ったため吉原騎手が手綱を取りましたが、今回から主戦の御神本騎手に戻ります。前走のJBCクラシックで初のビッグタイトル制覇となりましたが、それ以前にも南関東所属として、ジャパンダートダービー3着、帝王賞4着など、超強敵相手に善戦を続けてきました。  先日のチャンピオンズCでは、テーオーケインズが6馬身差の圧勝劇。同馬はまだ4歳と若く、22年のダート中距離戦線は、テーオーケインズ無双が予想されます。タイトル奪取の難易度は大きく上がるので、テーオーケインズが出走しないここは、何としてもモノにしたいところでしょう。昨年の東京大賞典は0.2秒差の5着でしたが、16番枠が堪えたもの。先着を許したオメガパフューム、ウェスタールンドとの差は逆転できるはずです。  4連覇が懸かるオメガパフュームも当然有力ですが、今年の帝王賞2着と衰え知らずの古豪ノンコノユメを対抗評価に。地方馬ワンツーに期待します。 ◎ミューチャリー ○ノンコノユメ  3名揃って「打倒オメガは有り得る!」の結論。競馬界2021のダート界はこの結果いかんでは来年さらに面白くなりそうだ! 構成/佐藤永記
公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
Twitter:@signalright
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