東京大賞典はオメガパフュームの4連覇なるか。「打倒オメガ候補」を一挙公開
29日の大井で行われる地方競馬の総決算「東京大賞典」。過去にはダートの総決算も兼ねて毎年勝ち馬が違うレースだったが、オメガパフュームが現在3連覇中。4連覇を達成するのかどうかが焦点だろう。そんな東京大賞典を当てたい皆様へ勝SPA!競馬連載陣から気鋭の予想家・安井涼太氏、競馬予想家TARO氏、元競馬雑誌編集長・松山氏の超豪華3名から狙い馬を一挙まとめて教えちゃいます!
最初は人気競馬予想家の安井涼太氏だ。安井氏はダート特有のギヤ傾向から打倒オメガパフューム候補に中央ダートでは苦戦しているが地方ダートなら活躍しているあの馬を挙げた。
昨年こそレースの道中3ハロン換算タイムが38.7秒-上がり3ハロンが36.7秒と後半の方が速いタイムが刻まれましたが、基本的に地方競馬場は上がりが掛かる傾向が総じてあり、これは直線の長い大井競馬場でも違いありません。実際、2018年は道中3ハロン換算タイム37.0秒-上がり3ハロン39.6秒。2019年も道中3ハロン換算タイム36.9秒-上がり3ハロン38.7秒を記録しており、「道中<上がり」の形となり上がりの失速が大きな展開となっています。
一方、ダート戦でも中距離だと中央ではレースの道中3ハロン換算タイムと上がり3ハロンタイムがイーブンに近いレースになりやすい傾向があり、これがいわゆる地方では強い馬が中央のダートで好走できない要因だと言えるでしょう。中央のダートでは勝負所でスピードを落とさない事が重要になりますが、地方では勝負所でスピードが落ちるのでその中でいかにバテずに走り切れるかが重要となります。
そのため、狙うべきは中央で苦戦している地方実績馬と言えるでしょう。
まず、現在3連覇中のオメガパフューム。中距離戦で上がりが失速するスタミナ勝負になれば無類の強さを誇っており、苦手な上がりの速い展開となった昨年も勝利と能力の高さは疑いようがありません。ただし、今年は帝王賞、JBCクラシックと勝ちきれておらず、6歳になり能力的な衰えが見え始めているというのも事実でしょう。順当なら同馬が最上位評価も、今回は逆転が期待できる1頭をピックアップしたいと思います。
それがクリンチャーです。
同馬は今年に入り佐賀記念、名古屋大賞典と地方交流重賞で圧勝。芝時代から上がりが失速するレースを得意としており、泥んこ馬場の菊花賞で2着に激走した事を覚えているファンも多いでしょう。その後、超ハイペースでレースの道中3ハロン換算タイム36.6秒-上がり3ハロン37.3秒となった帝王賞でオメガパフュームに先着する3着に好走しています。近2走はいずれも上がりの速いレースになってしまい持ち味が活きずに敗戦。再び上がりが掛かりやすい地方競馬場に挑む今回が最大の狙いになると考えます。
地方競馬特有の上がりの掛かるレースへの対応がカギ
オメガパフューム4連覇を阻める存在は……
公営競技ライター・Youtuber。近鉄ファンとして全国の遠征観戦費用を稼ぐため、全ての公営競技から勝負レースを絞り込むギャンブラーになる。近鉄球団消滅後、シグナルRightの名前で2010年、全公営競技を解説する生主として話題となり、現在もツイキャスやYoutubeなどで配信活動を継続中。競輪情報サイト「競輪展開予想シート」運営。また、ギャンブラーの視点でプロ野球を数で分析するのが趣味。
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