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200万円のロレックスがひと月で300万円台に。高級腕時計が異常な値上がり

GMTマスターII 126710BLRO

126710BLRO参考画像

126710BLROの中古相場(過去3年)

 2018年3月に登場したこのモデルは、「青赤ベゼル、ステンレス」という、GMTマスターシリーズのアイコン的要素を約10年ぶりに取り入れられた存在です。  従来、「青赤ベゼル」はGMTマスターシリーズにとって当たり前な要素でしたが、10年間も現行モデルが不在だったため、復活時には、大きな注目となったわけです。  そういったことと、2018年という上昇傾向な時期が重なり、デビューするや否や、この126710BLROは、定価よりもずいぶん高い新品実勢価格となっていました。  そして、中古相場についても同様で、その立ち位置は、「デイトナの次」といったほど。ロレックスの中古相場において、デイトナは最も高い価格帯ですから、2番目に高いといったポジションだったといえます。  けれども、そんな126710BLROは、長らくデビュー時の水準から大きく変わることがなく、2021年4月頃まで、最安値が200万円前後と表現できる価格帯となっていたわけです。  しかし、2021年6月ごろから126710BLROは、中古相場が変化するようになり、2021年12月には、最安値が270万円台に達していました。  そして、2022年1月現在の最安値はどうなっているかというと、なんと300万円台後半といった状況。実に、1ヶ月前よりも100万円程度も高くなっているわけです。

他にも上昇モデルがたくさん

 以上、「ロレックス人気モデル」を中心に、2022年1月の急激な上昇という様子を紹介しましたが、他にも同じような『右肩上がりのグラフ』となっているモデルは多々あります。なぜ、今、これだけ上昇しているのか、その明白な理由は定かではありませんが、私が見る限り、これまで最も凄い値動きが現在進行系で起こっているということは確かであります。  このような急上昇から始まった2022年は、中古腕時計市場にとって歴史的な1年になると思います。 <文/斉藤由貴生>
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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