更新日:2022年03月02日 16:31
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北京五輪マスコット爆売れの陰で“ビンドゥンドゥン詐欺”が横行中!? 記者もダマされた

ブサイクな“偽ドゥンドゥン”が届く

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人気爆発によりグッズ争奪戦が激化。中国がパクリ商品取り締まりを強化した分、日本に皺寄せが……?

 北京冬季五輪マスコット「ビンドゥンドゥン」の人気が冷めやらない。    丸すぎる体におしゃれなスケルトンの宇宙服、しかしよく見ると目玉が怖い、着ぐるみの動きがヤンチャであるなどケレン味のある可愛らしさが日本にもじわじわと浸透。中国の五輪公式グッズ店は依然として長蛇の列をなし、購入制限がかかるほどの事態となっている。 「中時新聞網」によると開会式翌日から突如需要が増え、春節による工場の休暇と重なり追加生産が追いつかなかったのが原因だという。開会式前から「ビンドゥンドゥン愛」をアピールして中国メディアに取り上げられた日テレ・辻岡義堂アナウンサーの影響もあるとされる。  閉会式のあった2月20日には中国のショッピングサイト「天猫(Tmall)」で100万点の補充が行われるも、瞬時に完売。日本での入手経路も、オークションやフリマサイト、一部通販しかないのが現状だ。  そんななか2月下旬、SNSにこのような投稿が上がった。 「ヤフオクでビンドゥンドゥンぬいぐるみ買ったら写真と違うやつきた」  投稿者の画像によると、ヤフオクに掲示されていた商品画像は正規品と同一だったが、実際に届いたのはブサイクな劣化コピー品。出品者は「商品画像はあくまでイメージである」と主張したという。  なお投稿はすでに削除されているが、サイトを見ると当該IDの出品者は依然として出品を続けている。

高騰するグッズの中でも競争率が高いぬいぐるみ

 品薄が続くビンドゥンドゥングッズの中でも、特に人気があり値段が暴騰しているのが「ぬいぐるみ」である。  赤い衣装を着せた「春節特別版」よりも通常版のほうが人気が高い。日本のSNSでも「ぬいぐるみ欲しい」という声が多いが、中国または北京五輪関係に縁者がいる、または五輪前に購入していたなど「選ばれし者」しかほぼ入手できていない状況だ。  日本のオークション、フリマサイトでは3月1日現在、ぬいぐるみは単体では1万2000円〜2万円前後、パラリンピックマスコットの「シュエロンロン」とセットだと約6万円前後。原価は日本円で3600円前後だが、2月中旬にはおよそ2倍に。現在はそこからさらに跳ね上がり、天井が見えない状況だ。  各サイトでは手元にない品物の出品は規約違反であるが、商品画像はどれも使い回しで、発送までに一ヶ月以上を要するとしている。中には日本国内からの即日発送を謳い、値段をさらに釣り上げているものもある。  一方、韓国ではもはや正規品を売るのを諦めたのか、堂々と偽物が展示された大手ショッピングサイトもあった。
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購入した途端にネットショップが閉店
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