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木下ほうか「性加害」報道に、熟女キャバ嬢たちは「闇が深い」と嫌悪感

キャバクラでのハラスメントの実態

都会での夜景 大阪の熟女キャバクラに勤務する麻里奈さん(仮名・38歳)はクラブ勤務時代にあった生々しいセクハラの話を口にした。 「10年ほど前まで水商売での性的強要は少なくありませんでした。詳しい場所は言えませんが、大阪の高級クラブに勤務していたとき、大金を落とす客に枕営業をするようにママがキャストの女の子に教育していました。  営業中にママが女の子と太客を更衣室に閉じ込めていたんです。私が気付いたときはことが済んだ後で。閉じ込められた女の子は服がはだけて号泣していました。私は客からホテルのキーを渡されて『仕事が終わったら部屋に来い』と言われたことがあります。ママに相談すると『まさか行かないなんて言うんじゃないわよね?』とスゴまれました。それで嫌気が差して退店したんです」

枕営業強要が減ったきっかけ

 麻里奈さんによれば、流れが変わったのは平成26年に判決が下った「銀座枕営業事件」。これをきっかけにホステスの枕営業強要は大きく減ったと感じているという。  銀座のクラブが太客だった企業の社長と約7年間にわたり肉体関係にあったとして、男性の妻が「精神的苦痛を受けた」とママに慰謝料を請求した。判決は慰謝料を発生させるような不法行為にはならないというものだったが、訴えられて店のイメージが低下し、客離れしてしまうことを恐れる水商売の世界では、一定の抑止力になっているのだとか。  芸能界でも大物相手に「性行為を強要された」と訴訟を起こせば、今後は性被害が減るかもしれない。もちろん、被害を未然に防げるように対策を講じるべきなのだが……。今回の一連の騒動は芸能界にとって、氷山の一角にすぎないだろう。 <取材・文/カワノアユミ>
―[キャバ嬢に訊け]―
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在は夜の街を取材する傍ら、キャバ嬢たちの恋愛模様を調査する。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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