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土地の売買で700万の大損も…。正直“じゃない”不動産屋の実態

部屋を貸す側も不動産屋とトラブルに

 不動産屋はマンションなどの所有者を代理して、部屋の持ち主と借り主をつなぐ仲介役である。基本は部屋を借りる側として不動産屋と関わる人が多いが、もちろん貸す側も大きく関わっているのだ。  では、部屋の賃貸を委託している大家の視点ではどうだろうか。賃貸業を営んでいる60代女性のKさんに話を伺った。 「何棟かマンションを所有していて、不動産屋を通して部屋を貸していました。空き部屋が出ると不動産屋にお伝えして、不動産屋が借りたい人を見つけて契約してくれるという仕組みです。大家として入居者に求める条件は主に2つで、まずは家賃を毎月しっかり期日に払ってくれることです。遅れたり滞納したりしない、身元のはっきりした人に契約してもらいたい。そして、なるべく長く住んでもらえること。というのも、退去者が出る度に、部屋を清掃したりリフォームをしたりしなければならないので、出費がかかるんです。家賃収入を安心して確保できて、費用を抑えられる、そんな人を求めています。そのことも不動産屋にはしっかりと伝えてあるのですが……」

不動産屋は自社の利益しか考えていない

 続けてKさんは、不動産屋が契約を結んでくる入居者は理想的な人ばかりではないと語った。 「不動産屋は、入居が決まるとその段階で入居者からも大家からも手数料が入るんです。入居さえしてもらえればお金が入るので、とにかく誰でも入居させたいんですよね。不動産屋側からしたら、家賃を滞納しようがさっさと出ていこうが知ったこっちゃない。大家側に入居者の詳細を伝えずに契約してしまうことも多くて……。結果、家賃を滞納する人や海外赴任が決まっていてすぐに退去する人などがいて、とても困りました」
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大家と住民が揉めるのも不動産屋はしらんぷり
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お酒は飲めなくてもおつまみ大好き。趣味はゴルフ・筋トレ・パチンコ・神頼みの自称清楚系純情女子ライター。長所は諦めが悪いこと。「なせばなる」「なんとかなる」をモットーに、何事にも全力で取り組みます!  Twitter:@minnapikapika

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