お金

新品実勢価格180万円が50万円→150万円に。ロレックスの超乱高下モデル

2008年上半期

ミルガウス116400GV

ミルガウス116400GV

 そんなミルガウス116400GVでありますが、2008年になると、相場は下落。6月水準は約158万円(新品実勢価格。安い順5店舗の平均値)となっていました。  ただ、こういった値動きは特筆するほどの「下落」ではなく、むしろ「落ち着いた」といったほうが適していると思います。この時代、デビュー時の水準が最も高く、その後落ち着いていくといった動きは、当たり前。私が2015年に出した、著書「腕時計投資のすすめ」でも、同様の記述をしたのですが、「デビュー時が高く、その後は落ち着く」という値動きは、その時期まで多く見かけました。

2008年下半期になると

 しかし、2008年9月になると、「落ち着いた」では済まされないほどの下落が116400GVに起こるのです。それは、大暴落といえる値動きだったのですが、どうなったかというと、以下の通り。 ・2008年6月の新品実勢価格(5社平均)¥1,587,800  だったのが、 ・2008年12月の新品実勢価格(5社平均)¥654,680  半年程度の期間で、116400GVの新品実勢価格は半値以下となったわけですが、なぜそのようなことが起きたかというと、2008年9月に起こったリーマンショックが原因だと考えられます。  この際、この116400GVにかぎらず、多くのモデルが大幅な下落という値動きを見せたのですが、ミルガウスは特に大きな下落となっていました。  ちなみに、長らく「定価以上が当たり前」という状態だったデイトナも、リーマンショック後の時期、一時白文字盤が定価割れとなっていました。ただ、それでも90万円程度といった水準をキープしていたため、このミルガウス116400GVほどの下落とはなっていません。
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アベノミクス以降
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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