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1万円の国産ウイスキーが12年後25万円に…モノ投資のプロが狙う値上がり期待のお酒は

高級ウイスキーを積極買いした06年

ウイスキー 腕時計投資家の斉藤由貴生です。  今から10数年前、二十歳になった私は、ウイスキーにハマっていたのですが、その際、気になるウイスキーがあれば積極的に買うようにしていました。それらのウイスキーは、飲んでしまったモノもあれば、飲まずにとっておいたというモノもあるのですが、一部のボトルは、私が二十歳だった2006年とは全く異なる価格へと変貌しているのです。  特に高い評価となっているのが、ジャパニーズウィスキー。山崎や響といった有名どころに限らず、メルシャンの軽井沢といったマニアックな銘柄もすごく高い評価となっています。  2006年のお酒事情はどうだったかというと、焼酎がブームといった状態で、森伊蔵を筆頭に、プレミアム価格で取引される焼酎が多々ある様子でした。その一方で、ウイスキー人気は低く、17年といったビンテージものでもブランデーよりも安価で手に入るといった感覚だったわけです。  当時、私はウイスキーとブランデーにハマっていたのですが、ブランデーよりもウイスキーのほうが安かった点と、17年などといったビンテージ表記がわかりやすかったため、積極的に購入することとしていました。

高価でも寝落ちしない気軽さ

 ウイスキーやブランデーなど、高級なお酒は、値落ち率が低いため、コレクションしていたとしても、将来的に同額ぐらいで売れる可能性が高く、比較的気軽に買うことができたのです。そして、私の手元には、ロイヤルハウスホールド、バランタイン30年、山崎18年といった高級品が徐々に溜まっていったわけです。  中でも飲まずに取っておいた「響21年(旧ボトル)」と「軽井沢ビンテージ1986」は、2019年には、『買った値段よりもかなり高価な状態』となっており、実際私は、2020年までにそれらを売却することに成功。響21年は2万円程度で購入したのが11万円、軽井沢ビンテージについては1万円ぐらいで買ったのですが、なんと25万円で売ることができました。  しかしながら、それら2本は2022年の今、さらなる評価へと変化。響21年の旧ボトルは、現在ヤフオクで15万円以上といった取引額となっており、売却時よりも4万円程度高くなっているのです。  さらに、軽井沢ビンテージについてはもっと高い評価へと変化。軽井沢ビンテージには、様々な種類があるため、なんともいえないのですが、私が25万円で売却した1986年は、今だと32万円~50万円ぐらいで売れるのではないかといえます。  また、同じ軽井沢ビンテージでも、1976年といったさらに古いものは、もっと高い評価額。27年熟成の1976年は、なんとヤフオクで133万円で落札されています。私は、1986年を発見した際、1976年も売られていたのを覚えていたのですが、1986年が1万円程度だったのに対し、1976年は4万円ぐらいの価格だったのです。その時、それを買っていたならば、今頃130万円台といった評価額となっているわけで、1986年と一緒に買っておけばと思っている次第です。
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高級ウイスキーに天井はない?
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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