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1万円の国産ウイスキーが12年後25万円に…モノ投資のプロが狙う値上がり期待のお酒は

高級ウイスキーに天井はない?

 私は、響21年、軽井沢ビンテージ1986年を購入額よりも高く売ることに成功したと自負していたわけですが、今ではさらに高い状態へと変化しています。特に軽井沢ビンテージは売却時より、少なくとも10万円程度は高くなっているわけですから、私から購入したという方も、望めば「利益を出せる」という状態であります。  腕時計でもそうですが、このように一度高い評価となったアイテムは、その後さらに評価が高まるということが珍しくありません。普通の感覚ですと、かつて1万円程度で売っていたものが25万円になったならば、それが天井と思ってしまうでしょうが、実はそうではないのです。  とはいえ、私としても今から再度軽井沢ビンテージを買うというのは悔しく、どうせならば、第二の軽井沢ビンテージを再び見つけるというロマンにかけてみたいと思うのです。  というわけで、今回は私が「将来的に価値が出るかもしれない」と思っているウイスキーを紹介したいと思います。

サントリーインペリアル

サントリーインペリアル

サントリーインペリアル

 今回2つのウイスキーを紹介しようと思っているのですが、1つ目がサントリーインペリアルです。  サントリーといえば、山崎や響、白州といった高級銘柄が、すでに高い評価となっているわけですが、実は同じ高級銘柄でもそこまで高い評価となっていないのが、インペリアルであります。  サントリーインペリアルは、1964年に販売開始されたサントリーの高級銘柄ですが、2006年に終売となってしまいました。サントリーの高級ウイスキーでありながら、今でもそれほど高い評価となっていない理由は、今から16年前に生産終了となってしまったがため、知名度が低いからだと思います。  私は、このサントリーインペリアルを生産終了が発覚した際、当時の新品ボトルを7800円ぐらいで購入したのですが、現在のヤフオク相場は2万円程度といったところです。一応値上がり状態ではあるのですが、響や軽井沢ビンテージと比べるとあまり高い評価を受けているとはいえません。  私がこのサントリーインペリアルを買ったきっかけは、知り合いの食通がインペリアル好きで、生産終了になった際買い集めていたということを知ったからです。美味しいという評判で買ったインペリアルでありますが、もったいなくていまだに開封しておらず、味を知りません。軽井沢ビンテージも同じく最後まで味を知ることができなかったのですが、インペリアルは中途半端な評価の今、開けるに開けられず、今後価値が出れば良いのになと思って取ってある状態です。  サントリーインペリアルは、カガミクリスタル製のボトルや、サントリーの初期世代の高級銘柄である点、また、味が美味しいという評判もあるため、今後「知られざるサントリーの名品」として価値が高まっても不思議でないと思っています。  実際、響21年と比べても、インペリアルのボトルや箱は「かなりこだわっている」といえ、サントリーの気合を感じます。隠れた銘品といえるでしょう。
サントリーインペリアル

サントリーインペリアルのボトル底面には「カガミクリスタル」の証がある

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後に評価されると推測する初期モノ
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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