お金

「エルメス製品の定価買い」を狙う“エルパト”。出現した瞬間、激しい争奪戦に

デイトナマラソンとエルパトの違い

エルメスオンラインでは希少なピンク色のカルヴィデュオが出ている様子

ピンクのカルヴィデュオ、一覧では表示されるものの、すぐ売り切れとなったため、クリックしても詳細は見れない

 エルメスといえば、バーキンが最も入手困難で、その人気度や入手困難さは、まさにデイトナと同じポジションだといえます。また、バーキンも定価以上で取引されることが多く、デイトナと同じく「定価で購入できたならば、転売可能なほど、市場の相場が高い」という傾向があるといえます。  しかし、エルパトの場合、対象となるのはバーキンに限りません。エルメスの革製品は、全体的に品薄傾向で、「いつでも買える状態でない」という特徴があります。  通常の高級品であれば、「いつでも売っている」のが当たり前だから、「いつか買えば良い」と思うわけで、“結局は買わない”ということもありえます。  けれども、エルメスの革製品は、いつでも売っているわけではないため、欲しいと思った場合、「見つけたら即買い」が基本となるわけです。エルメスの場合、そこまで強く欲しいと思っていなかったアイテムに、たまたま巡り合ってしまった場合でも、「もう買えるチャンスが無いかも」という心理から、買うという行動になるのだと思います。

エルパトの対象となる製品

 エルメス場合、実店舗と公式オンラインショップとで、入手難易度が高い製品が分かれる傾向にあるのですが、ここでは公式オンラインショップのエルパト対象アイテムを紹介したいと思います。  エルメスの製品は、公式オンラインショップでは以下のカテゴリーに分類されています。  ・ウェア  ・スカーフ、ショール&マフラー  ・シューズ  ・バッグ&スモールレザーグッズ  ・ベルト  ・ハット・手袋  ・ファッションジュエリー    これらカテゴリーの中で「エルパト」の対象となるのは、主に「バッグ&スモールレザーグッズ」です。そして、その「バッグ&スモールレザーグッズ」の中にもさらなるカテゴリーが形成されています。  ・バッグ  ・スモールレザーグッズ  ・トラベルバッグ  ・バッグアクセサリー  ・テックアクセサリー  ここからは、上記カテゴリーで入手困難、すなわち「エルパト」の対象となっている製品で、公式オンラインショップに登場したアイテムを紹介したいと思います。
次のページ
とにかく希少価値が高いのが「バッグ」
1
2
3
4
5
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ