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「エルメス製品の定価買い」を狙う“エルパト”。出現した瞬間、激しい争奪戦に

買えるとは限らない

 さて、これら入手困難な「エルパト対象アイテム」でありますが、運良くオンラインショップで見かけたとしても、実際に購入できるとは限りません。特に、バッグなど人気が高いアイテムは、オンラインショップに出現した瞬間から争奪戦となるようで、「ショッピングバッグに追加する」ボタンを押せたとしても、その後、購入完了画面にたどり着ける可能性は低い場合もあるのです。  エルメスのオンラインショップの購入完了画面には「メルシー」と表記されているため、運良く購入出来た人は「メルシー完了」や「メルシーできた!」などと嬉しさを表現しています。

入手困難アイテムを狙う楽しさ

 このように、エルメスの製品には、入手困難なアイテムが多々あるわけですが、実際に購入するかどうかは別としても、そういったレアアイテムがオンラインショップに売られている姿を見るということ自体も楽しいと思います。  これら入手困難アイテムは、必ずしも定価よりも市場価格が高いというわけではありません。そのため、転売目的で買おうとする人は少ないわけですが、それでも「メルシー」に行き着かないほどの争奪戦となっているわけです。  エルメスの製品は、一度手にするとなんだかコレクションしてしまいたくなる魅力があるわけですが、その魅力にハマってしまった人が行き着くがエルパトの世界なのだと思います。<文/斉藤由貴生>
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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