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走行距離18万kmの中古クラウン「4年前の買値より高く売れた」理由

クラウンとして最後のワゴンタイプ

名機と名高い1JZ-GTEエンジン

名機と名高い1JZ-GTEエンジン

 クラウンエステートというクルマは、1999年に登場したクラウンのワゴンモデルなのですが、2003年にセダンのクラウンが「ゼロクラウン」へとモデルチェンジされた後にも販売され、結局2007年まで現行モデルとして存在していました。これがクラウンとしては最後のワゴンタイプであるため、いまだ根強いファンがいて、現在でもそこそこ見かけるクルマであります。  そして、クラウンエステート最大のポイントは、強力なターボエンジンを搭載した「アスリートV」というグレードが存在する点です。このアスリートVには、1JZ-GTEというエンジンが搭載されているのですが、このエンジンを積む車種は、いずれも中古車相場が「高い」という傾向があります。  なお、このアスリートVに搭載されている1JZ-GTEは、第2世代でありますが、これが搭載されているのは以下となります。 ・マークII(100系) ツアラーV ・クレスタ ルラーンG ・チェイサー ツアラーV ・ソアラ 2.5 GT-T ・クラウン アスリートV ・クラウンエステート アスリートV ・マークII(110系) iR-V ・ヴェロッサ VR25 ・マークII ブリッド iR-V

程度が良い車は400万円近い価格帯

 上記車種は、1996年頃~2006年頃まで製造されていた車種。現在、こういった年式の中古車相場はあまり高いとはいえません。しかしがら、1JZ-GTEを搭載する車種は、いずれも中古車価格は高水準となっており、近頃、程度が良いモノは400万円近い価格帯となっている場合もあります。  そして、私が今回高く売ったクラウンエステートは、アスリートVであり、まさにこの1JZ-GTE を搭載している車両。こういった高価となるアイテムが備わっているからこそ、高く売るということが成功できたわけです。  とはいっても、私が売却した車両の走行距離は19万km近い状態。クルマは10万kmを超えると、日本では「過走行」とされ、価値が一気に低くなるわけですが、今回売却したクラウンエステートは、19万km近い状態という超過走行状態であります。  そうであるにも関わらず高く売れたのは、近頃、1JZ-GTE搭載車両といったように、人気要素がある車両は、走行距離が高くても価値がつくという傾向があるからだと思います。  例えば、メルセデスベンツでも、W124の500Eの場合、走行距離が20万km以上といった状態でもかなりの価値がつけられており、実際に需要がある(誰かが買う)状態となっています。
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支払い総額は50万円
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