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飲食店で「実は歓迎されない」客の注文方法。メニューの“指差しオーダー”にイラッ

 飲食店で働く従業員たちは、客の入店対応、料理のオーダーから提供まで、さまざまな業務を同時にこなさなければならない。そんななかで、客の何気ない行動が、じつは「歓迎されていない」場合もあるという。今回は、“注文の仕方”によっては従業員がテンパる原因になるという話だ。

メニュー表を指しながら「コレとコレとコレとコレで…」

網の上で肉を焼く

写真はイメージです。以下同

 焼肉店でアルバイトをしていた近藤祐樹さん(仮名・20代)は、凄まじいスピードでメニュー表のお肉を指しながら「コレとコレとコレとコレを4人前ずつで」と注文されるのは困るという。 「しょ、少々お待ちください」と必死にハンディをポチポチするのだが……。 「だいたいこのようなお客様は、少し間を置くだけで注文の勢いは止まりません。メニュー表に掲載されているお肉を大きく円で囲みながら『あと、ここらへん全部で』と注文するんです」  余程の動体視力と情報処理能力がなければ、注文を取ることは難しいと話す。

結局は聞き返すので二度手間に

 ここまでになると、思考は停止。客にもキッチンスタッフにも注文ミスで迷惑をかけないように再度聞き返すことになる。 「すべての命運が僕にかかっているとプレッシャーになります。お客様と一緒にメニュー表を見ながら注文の確認をするのですが……お客様が『はい、はい、そうです。あ、それは頼んでないです』と言うと、微妙な空気にもなりますし、結局は二度手間で余計な時間を取られてしまいます。『カルビ2人前!』『ネギタン塩1人前ください』などと具体的なメニュー名を言ってほしい」  近藤さんは常々そう思っていたと話してくれた。
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「おかわり自由」を注文するときは…
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