混雑する電車内で「足が少し触れただけなのに」トラブルが勃発。中年のサラリーマンから思いっきり蹴り返された女性が怒りの告白
移動に欠かせない交通手段のひとつである電車。しかし、通勤や通学の時間帯は混雑するため、殺伐とした雰囲気がある。車内では譲り合いの精神を持って、お互い気持ちよく過ごしたいものだ。
今回は、“足が触れてしまった”ことでトラブルになったという2人のエピソードを紹介する。
鈴木隼人さん(仮名・30代)は、帰宅ラッシュ時、身動きひとつとれない満員電車に乗っていた。
「私はいつものように吊り革に片手でつかまりながら、なるべく周りに迷惑をかけないように身体のバランスを保っていました」
鈴木さんの目の前の席には、60代くらいのサングラス姿の男性が座っていたという。男性は、やけに足を広げていたそうだ。
「正直、満員電車でその座り方はどうなんだろうと思いました」
しかし、電車がカーブにさしかかり“ガクン”と揺れた瞬間……鈴木さんの足先がその男性の足に軽く触れてしまったのだ。
ただし、満員電車では日常茶飯事のため気にせずにしていたのだが、突然男性が立ち上がり大声で怒鳴りつけてきた。
「おまえ! 何足ぶつけてんだよ!」
「私はイヤホンをしていたので、一瞬何が起こったのか理解できなかったんです。足がほんの少し触れただけでしたし、ワザとではありませんでした」
男性は、鈴木さんを“犯罪者を見るような目”で睨みつけてきたという。そして、鈴木さんは思い切って、「何ですか?」と聞いた。
「ぶつけたなら謝るのが普通だろうが!」
男性は、さらに怒りをぶつけてきたのだとか。
「私は仕方なく、『すいません』と言ったんですが、男性が納得する様子はなく、ブツブツと文句を言い続けていました」
鈴木さんは次第に、心の奥底から怒りが込み上げてきた。
“満員電車で足を広げて座っているのはそっちだろうが! こっちは立ってバランスとるだけでも必死なんですよ。サングラスして偉そうに座っているけど、自分の態度は棚に上げて、ちょっと触れたくらいで人を怒鳴りつけるな!”
「もちろん声には出せませんでした。何も言い返せなかった自分にも腹が立ちまたね」
一瞬の出来事だったが、思い出す度に“ムカつく”のだという。
「あの男、今頃また誰かに迷惑をかけてるんじゃないでしょうか……」
足がほんの少し触れただけなのに…

※写真はイメージです。以下同
何も言い返せなかった自分に腹が立った
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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