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「ケチなのに、周囲の評価が下がらない会社員」が積極的にしている節約6選

 企業再生コンサルタント兼プロ経営者の中沢光昭と申します。コンサルティング会社や投資ファンドに長く勤めた後、業績の悪い会社を良くするために、コンサルティングだけでなく、クライアントの要望に沿うために、雇われ経営者も投資家も同時に行い続けております。  会社の非常時になって改めてむき出しになる会社員の欲や栄枯盛衰の実態をたくさん見てきました。実際に目の当たりにした情報をもとに、会社員にとって実効性のある情報をお伝えしたいと思います。

ケチには所得の高低はあまり関係ない

節約 サイゼリヤにデートに連れて行ったときの反応を見て、女性の性格を判断するという男性のSNS投稿がたびたび話題になっています。時代がどう変わっても「ケチはモテない」「ケチというな節約だ!」という論争は永遠の戦いを繰り広げるようです。  それほど大きい可能性が最初からあったわけでもないのですが、筆者が紹介した話がうまくつながって、先日、仕事を受注できた知人がいました。 「お礼にご馳走を」となり、食通でもないのですが、「ご馳走」といわれるとちょっとだけワクワク……。しかし、連れていってもらったのは、確かに周辺相場からはちょっとだけ高いかもしれませんが、オフィス街でのデザート付きで一人1300円のビジネスランチセットでした。受注できた仕事はうまくいけば100万円以上の収入になるのに……。  世の中にはお金を持っていてもそんなに使わない人はたくさんいますが、ケチだと陰口を叩かれる人もいればそうでもない人もいます。おそらくケチには所得の高低はあまり関係ないのでしょう。

信念あるケチは周囲から自然と評価される

 出世(社内の話だけでなく、副業的に社外から仕事をもらうことも含む)や収入を上げる要素としては、仕事の業務遂行能力、人付き合いから人材マネジメントにわたる対人能力、運や流れを読んで即時行動・判断する分析力や胆力などがあると思いますが、筆者は要素のひとつに「ケチ道」があると捉えています。  筆者は業績不振の会社を良くするという仕事の特性上、いろいろなサラリーマンを見てきました。そのため、お金の使い方とその裏側の考え方が垣間見えると、その人が信頼に足るか、出世できそうかがほぼわかります。  信念のあるケチ道を進む人は出世し、利己的なケチは一時的にうまくいっていたとしても、どこかで行き詰まります。行き詰まるというのはお金を失うというよりも、お金を使って楽しむ人がいなくなり、いつまでたっても満たされた感覚のない人生を歩むことです。
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とりあえずケチるべきポイントは…
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