クリプトやNFTといったWeb3のムーブメントは、国内外問わず盛り上がりを見せているが、グローバルと日本では何か違いはあるのだろうか。
たぬきちさんは、「日本と海外での盛り上がり方や雰囲気はそこまで変わらず、カンファレンスに行っても違うのは規模感だけ」と答える。
「ただ気になったのは、海外の方が圧倒的にWeb3に関わる女性の比率が高かったことでした。海外のカンファレンスでのミートアップ(交流会)やNFTホルダーイベント(特定のNFTを所有している人だけが集まるイベント)に顔を出してみても、男女の比率は全く気になりませんでしたが、日本では女性が圧倒的に少なくて……。ときには、私ひとりの紅一点だったこともあります。
日本だとどうしても、Web3にまつわるイベントや勉強会を開いても、男性が多くて女性が参加しづらい雰囲気があるんです。なので、そういう場に来づらいというか。あとは業界でよく言われる『DYOR(Do Your Own Research=自分で調べろ)』というのを気にして、なかなか気軽に相談できる人が周りにいないのも、ハードルが高くなってしまっている要因だと思っています」
このような現状を打破するため、たぬきちさんは「Web3Girls」を企画し、女性がもっと気軽にWeb3に関われる土壌づくりに励んでいる。
「Web3に少しでも興味があったり、情報交換したかったりする女性が集まれる場所を作れば、もっとWeb3業界で活躍する女性が増える。そう願って、Web3の女子会を主催することにしたんです。8月に第一回を開催した際には50名以上の参加があり、とても手応えを感じました。これからも継続して開催していく予定で、Web3Girlsを通じて女性がWeb3業界へ気軽に入っていけるきっかけづくりをしていきたいですね」