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魔の大外枠でも買える!有馬記念はルメール騎乗のスターズオンアースを狙いたい理由

グレード制導入後、16番枠から馬券に絡んだ馬はゼロ

競馬

スターズオンアースは試練の16番枠を克服できるか? 
写真/橋本健

 有馬記念といえば、近年は毎年恒例になっているのが枠順抽選会です。今年は4年ぶりにファンの前で行われ、各陣営の悲喜こもごももあり、大いに盛り上がりました。  その中でも、「悲」の方で注目を集めたのは、大外・16番枠を引いたスターズオンアース=ルメール騎手でしょう。有馬記念の8枠は極めて不利なことで知られ、とりわけフルゲートの大外、つまり16番枠は絶望とすらいえるためです。  グレード制が導入されて以降、有馬記念で16番枠を引いた馬は22頭いますが、なんと3着以内に好走した馬はゼロ! 一頭もいないのです。この中には一昨年、菊花賞を制して挑んだタイトルホルダーや、名牝ウオッカの名前もあり、幾多の名馬たちが16番枠という不運の前に敗れて行ったというわけです。

実力だけならトップクラスのスターズオンアース

 そんな中で、今年はスターズオンアースが大外枠に入ることになります。もっとも、実力だけならばスターズオンアースはトップクラスです。昨年の桜花賞とオークスを制した2冠牝馬で、デビュー以来一度も3着以内を外していない安定感を誇ります。今年は順調さを欠いて、なかなかレースを使えていませんでしたが、久々だった前走のジャパンカップでも外枠を克服しての3着。勝ったのはイクイノックス、2着は3冠牝馬リバティアイランドでしたから、敗れたとはいえ胸を張れる結果でしょう。  しかも、今回はイクイノックスもリバティアイランドも不在のメンバー構成。となれば、当然主役を張るのはこの馬と考えるのが自然です。果たして、大外枠という試練を、実力で跳ねのけることができるのでしょうか?
ルメール騎手

大外の魔術師・ルメール騎手

  そこでカギになるのが、鞍上のルメール騎手です。
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実は「大外枠が大得意」のルメール騎手
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