仮想通貨で儲けた額を確定申告しないと大変なことに…。芸能人が“儲けたアピールをしないワケ”
『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ『中間管理録トネガワ』の作者であるハッシー橋本が、漫画で稼いだカネで“怪しい投資”に挑む実録マンガ。一般の人が手を出しにくい投資を攻略して“億り人”になることはできるのか——。
今週からシリーズ企画として、「仮想通貨の税金」について扱っていきます。
以前この漫画で「仮想通貨の儲けは雑所得だ」と描いたときに、SNSでツッコミを入れてくれた税理士の方がいたので、今回はその方に監修をお願いしました。
それが魔界税理士®の村上先生です。ファクトチェックしてもらっていますので正確な情報をお届けできます。
税金シリーズ初回のテーマは「仮想通貨で儲けが出たら確定申告が必要って本当ですか?」です。
仮想通貨の儲けは「雑所得」になるので、所得税の申告が必要になってきます。一体どんな人が必要になるのか……。
・サラリーマンは20万円以上の利益が出た人。
・個人事業主は1円でも利益がある人。
・主婦や大学生は48万円以上利益出た人。
ただし! 細かい話をすると、この話は「所得税」の話です。「住民税」はまた別の話で、厳密に言うと仮想通貨の儲けが20万円以下であっても申告は必要になります。あくまで“厳密に言うと”です。
日本での仮想通貨の流れは、入口は「銀行→国内仮想通貨取引所」、出口は「国内仮想通貨取引所→銀行」と決まっています。国内仮想通貨取引所、銀行ともに税務署が直接情報を収集できる環境にあるので、入口、出口ともに隠しようがないのです。また、ビットコインで電化製品を買うなどの商品やサービス購入の決済に使ったとしても、商品販売者、サービス提供者を通じて税務署は情報を収集できるため、ここでも逃げられません。
申告漏れによる事件は世の中にたくさんありますよね。どれだけクリーンに税金を支払っていても税務調査は来ます。僕の知り合いにも来られた人がいます。
いや、ホントSNSなんかで「儲かってるアピールしてる人」ってなんなんですかね? アホか嘘つきかどっちかですよ。普通の人なら税務署が怖くてそんなアピールしませんからね。
そんなアピールしていたら調査が入ります。そんな調子こいてるヤツのところ、僕だったら調査に行きますから。
たとえ僕のところに来たとしても、僕は大負けしてるので鼻血も出ません。これだけは言っておきますね!
漫画・文/ハッシー橋本
監修/村上ゆういち(魔界の税理士®)愛知県出身の漫画家。パチンコ・パチスロ漫画を中心に活躍し、‘15年より月刊ヤングマガジンで連載を始めた『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ『中間管理録トネガワ』が大ヒット。サウナとビールの愉悦を描いた『極上!サウナめし』はサウナ好き必見の一冊 Twitter @hashimotosan84
第百二十六話 税金
儲かってるアピールをする人は…
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