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今年もこの季節。競馬場、パチンコ店、詐欺師に聞いた流行語大賞2022

パチンコ屋で開店待ちの列に並んでいるおっさんに聞いた、2022年の流行語

 パチンコ屋の行列もコロナ禍前とほぼ変わらない状況になりつつある。変わらず、入場時は消毒・検温を実施しますとなっていることが多いが、いい加減な店になると入口に設置された自動検温装置は32℃みたいなありえない体温を叩きだし、消毒液は空、みたいな状況になっている。 1. 6.5号機 2. 有利区間 3. イヌヤシャー 4. 閉店 5. スマスロ 圏外 スナックたえ  2022年のパチンコ・スロット界はスロットの6.5号機が猛威を奮った。結果、ランキングにもスロット関連の語句が並ぶことになった。5号機があまりにもギャンブル性が高くなったということで導入された6号機だったが、その規定があまりに厳しすぎてクソ台連発、さすがにこれはひどいだろうということで規制が緩和された6.5号機が早々に導入された経緯がある。  パチンコ・スロット界に吹き荒れる逆風はなかなかのもので、全国各地で閉店が相次いでいる。2020年、2021年の閉店数は600店舗ほどであったが、2022年は半年で500店舗。このペースで行けば1000店舗の閉店もあり得る状況で歯止めがかからない。おっさんのなかにも行きつけの店が閉店したという方が何人かいた。  そんな業界において起死回生となるのか、規制を緩和し、メダルレスを実現したスマスロが11月下旬より導入開始となる。期待を込めてのランクインだろう。  アンケートの趣旨を理解していない回答は「スナックたえ」である。おっさんの行きつけのスナックで、最近、若い女の子の従業員が入ったらしい。その若い子に“たえママ”が対抗心を燃やし、めちゃくちゃ短いミニスカートをはいてくるようになったということだった。僕の人生の中でもおそらくナンバーワンで、アンケートの趣旨を理解していない回答である。

ワンクリック詐欺サイトの電話番のおっさんに聞いた、2022年の流行語大賞

 例年であれば、ワンクリック詐欺サイトにひっかかり、そのまま電話し、金払えと脅してくる電話番にアンケートを実施するが、2021年に死に絶えていたそれらの詐欺も、2022年にはほぼ壊滅していた。どこにかけても電話番号が死んでしまっていた。 1位 該当なし 2位 該当なし 3位 該当なし 4位 該当なし 5位 該当なし  さすがにこれじゃああれなので、おっさん友達の徳岡さんの流行語ランキングを載せておく。徳岡さんは飲み会のたびに同じ言葉を何度も言う。その単語をカウントし、なにが多かったのかをランキングにしてみた。 飲み友達の徳岡さんが2022年10月に立川で実施された飲み会で発した流行語大賞 1位 仁義を切る 2位 是々非々 3位 オミクロン株 4位 バジリスクタイム  以上である。この時の徳岡さんは、その前の週の飲み会が狭い席で開催され、かなり密になって飲んだことにご立腹のようで、なんども「先週は密ですから」と文句を言っていた。  ということで、 5位 先週は密ですから  2022年のおっさん流行語大賞は「先週は密だった」という徳岡さんの言葉に決定だ。2023年は果たしてどんな言葉が流行するのか。 <ロゴ/薊>
テキストサイト管理人。初代管理サイト「Numeri」で発表した悪質業者や援助交際女子高生と対峙する「対決シリーズ」が話題となり、以降さまざまな媒体に寄稿。発表する記事のほとんどで伝説的バズを生み出す。本連載と同名の処女作「おっさんは二度死ぬ」(扶桑社刊)が発売中。3月28日に、自身の文章術を綴った「文章で伝えるときにいちばん大切なものは、感情である 読みたくなる文章の書き方29の掟(アスコム)」が発売。twitter(@pato_numeri

pato「おっさんは二度死ぬ」

“全てのおっさんは、いつか二度死ぬ。それは避けようのないことだ"――

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