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Amazon・ヨドバシの「オリジナル乾電池」はどっちが長持ち? 性能を比べてみた

2大「オリジナルブランド乾電池」を徹底比較

 最初は電池自体の比較です。Amazon、ヨドバシどちらも10年の長期保存が可能で、通販で購入時に届いた際の製造年月日も大差はありません。Amazonは2022年7月製造、ヨドバシは2022年6月の製造ロットです。
乾電池

Amazonはアメリカ式、ヨドバシは日本式の記載が目立つ。

 見た目はヨドバシが優秀で、「アルカリ」の文字と「単3型」の文字がすぐに目に入るので、子供でも簡単に見分けることができます。Amazonはアメリカ表記の「AA」、「ALKALINE」の表記なので大人は判っても英語が苦手な人には一瞬の判断は難しいかもしれません。

実際に放電量を計測すると…

 さて実際のデータを見てみましょう。  筆者の測定基準は「大容量で使うことを前提」なので1A(アンペア)放電です。今回は、1A放電で10本計測の平均値。室温平均は冬場なので約23℃となっています。  まずは単3型アルカリ乾電池です。1A放電時の推定容量はAmazonが1166mAh、ヨドバシが1106mAhとなっており、ほぼほぼ違いはありません。  電池自体の重さも1本辺りAmazonが23.69g、ヨドバシは24.11gです。  1A放電の結果はというと、容量や重さと違って大きな差が出ています。全体的にAmazonが大きく差をつけており、アルカリ乾電池の終止電圧0.9Vにはヨドバシが51分で到達。Amazonは60分で到達しています。
グラフ

単3型アルカリ乾電池の比較グラフ。明確に差が出ているのがわかる。

 結果だけを見てしまうとヨドバシはあまり価格に見合った性能とはいえません。パッケージには「長持ちに自信あり!」となっていますが、低出力だがロングライフなんてこともなく残念な結果となっています。
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単4型乾電池で比較してみると…
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テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク

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