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M-1旋風を起こしたタイタン“太田光イズム”とは。所属6組中、2組が決勝

ネタ見せも雰囲気が違う

――ネタ見せの場でさえも、ネタにダメ出しをしない事務所だという情報を見たことがあります。 ぴろ:僕らはされたことはないですけど、他の芸人にはありますよ。ネタ見せはダメ出しをする場ですから当たり前のことですよね。 清水:ただ、タイタン以外のネタ見せの場の多くでは「何言ってんのかよくわかんないんだよ」みたいな、否定的な指摘をする人がいるんですが、タイタンにはそれがないですね。「こんな風にしてみるのはどう?」とプラスアルファになるような提案をしてくることが多いですね。 ぴろ:他の場だと、何かしら否定しなければいけない空気になるんですが、タイタンでは「これはこれで面白いね。ここの部分をもっとこうしてみるともっといいんじゃない」という感じです。 ――芸人を信頼して任せている部分が大きいのかもしれませんね。 ぴろ:そもそも、任せられる芸人しか所属させてないと思います。芸人なんて、結局は自力だと思いますよ。

太田光代社長のひとこと

――今お話いただいたのは、芸人に任せる範囲が広い部分。ある意味でゆるい点だと思いますが、逆にタイタンが厳しくやっていると感じるポイントはありますか? 二人:う~ん、思い浮かばないですね。ないんじゃないですか? ぴろ:こちらからもなんでも言えますし、マネージャーの方がこっちに気を使ってくれていると思います。だから、働きやすいですよ。 清水:芸人がそういう風に働けるように、社長がマネージャーを厳しく教育しているという話は耳にしたことはあります。 ぴろ:あ、でも一個だけ社長からはっきり言われたことがあります。社長とご飯に行った時に、僕がテレビを持ってないという話をしたんですよ。そしたら社長が「テレビはなきゃダメよ」って言われました。 ――どういう理由でテレビは必要なんでしょうか? ぴろ:「テレビに出る仕事をさせてもらっているのに、テレビが家にないって失礼じゃない」と言われて、M-1の決勝が決まってから、テレビを買いました。
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ネタを見てくれた太田光
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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