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M-1旋風を起こしたタイタン“太田光イズム”とは。所属6組中、2組が決勝

ネタを見てくれた太田光

――やはり、爆笑問題さんの存在は大きいですか? 清水:大きいですよ。あの爆笑問題が2か月に1度、タイタンライブ(※)で新ネタをやり続けているということは、僕らだけでなく所属芸人全員に影響を与えていると思います。 ぴろ:爆笑問題さんは、あれだけテレビも常に出ていてあのポジションにいるのに、新ネタを常におろしている「超現役の漫才師」なんですよね。だから爆笑さんが芸人としてやっていることには、誰も文句言えないですよ。 ――爆笑問題さんを超えようという気持ちはありますか? ぴろ:爆笑さんと僕らでは完成形が全く違うので、超えるとかではなく「認められたい」という感覚ですね。 ――これまでに「認められたかも」と思える瞬間はありましたか? ぴろ:今回のM-1がそうですね。これまで、大きな舞台で僕らが結果を出せなかった時、太田さんは、芸人として舞台やメディアで派手にイジってくれていました。 ――派手にイジることで救ってくれていたんですね。 ぴろ:でも今回、M-1の決勝で点数が低かったことに対して、太田さんが「お前ら面白かったなぁ。順番とかも影響あるからな」と、しみじみ言ってくれて。僕らとしても、点数は低かったけど面白いと思えるネタをやって、パフォーマンスも満足のいく出来だったので、嬉しかったです。 ――結果云々よりも、ネタをしっかり見てくれている感じがしますね。 清水:爆笑さんについているマネージャーからも「あんなに太田さんがネタの話をしてるの初めて見たよ」と言われました。僕らがいないときも周囲に「あいつら、面白かったよな」って話してくれていたみたいで。 ※タイタンライブ=タイタンが主催する2ヶ月に一度のライブで全国の映画館でタイタンシネマライブとして同時生中継もされる。爆笑問題・ウエストランド・キュウなどタイタン所属芸人のほか、時期ごとの旬な芸人が出演し、爆笑問題はここで毎回新ネタを披露する。

M-1決勝に向けてのアドバイスは?

ぴろ:喫煙所で一緒になったときも、ずっと漫才の話をしてくれたので、そういう意味ではちょっと認められたのかなって思います。太田さんのこういうアメとムチは惚れちゃいますよ。 ――決勝に向けて、太田さんからのアドバイスはどんなものがありましたか? 清水;審査員じゃなくて、目の前の客とテレビの前の人を笑わせることに集中しろとは言われましたね。 ――たしかに、審査員として錚々たる面々が並んでいると、気持ちをそちらに持っていかれそうになりますね。 ぴろ:太田さんって、「何をやってもいいからウケた奴が勝ち」という人なんです。
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タイタンとキュウの未来
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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