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元マル暴刑事が教える「クレーマーへの対処法」。重要なのは“説得すること”ではない

商談、トラブルの解決、家庭内での家事分担、男女の駆け引きに至るまで、日常はあらゆる交渉の連続だ。しかし、日本人は“お人よしの交渉ベタ”で主張を押し通せないこともしばしば……。そこで、SPA!は百戦錬磨の交渉のプロが監修した全22問の「交渉力検定」を作成。今回はゴネ得撃退編の4問を掘り下げる。「ゴネ得社会」をスマートに生き抜く本物の交渉力を身につけよ! 【公開済みの特集記事】⇒[男の交渉力]検定

【ゴネ得撃退編】どちらの選択肢が「交渉上手」だと思いますか?

交渉術Q1 ゴネる相手への対処で目指すべきは? A 納得させる B 諦めさせる C 論破する D 言わせるだけ言わせる Q2 クレーム対処の人数は? A 現場の担当者1人 B 上司1人に任せる C できるだけ複数人 Q3 クレーマーの要求には? A 大ごとになる前にその場で対処 B いったん引き取る C 非がなければ取り合わない D 相手の要望を全て呑む Q4 「SNSで拡散するぞ!」どうする? A 「どうぞ」と強気に出る B へりくだって示談交渉 C 無視する D やめさせるため全力で説得 ※正解は記事最後に

ゴネ得を狙う厄介者は説得せず諦めさせる

はなから交渉に応じず、ゴネて利益を狙ってくる相手もクレーマーが社会問題化する現代ではいるだろう。クレーム対処は今や必須スキルだ。 「大前提として、ゴネたり悪質なクレームを入れてくるヤツらを『説得で納得してもらおう』と思わないこと。彼らの目的は99%が“目先の対価”ですから、ロジックで対話しても効きません。 ①相手の興奮に引きずられず冷静に対処し、②相手が何を求めているのかを見極めて、③嘘を見逃さない。3点を意識して相手に『これでは何も引き出せない』と諦めさせるしかない。そのためにも、できるだけ複数人で対処すべきです」 そう語るのは、元マル暴刑事で現在はクレーム対応のプロとして活動する櫻井裕一氏。
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クレーマーの要求にすぐに応じるのはNG!
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