更新日:2024年10月24日 12:51
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“キッズアイドル撮影会”のおぞましい実態。親は「良かれと思って…」

現在の規制では守れない子供たちの存在

キッズアイドル18歳未満の「児童」を、性的な搾取や虐待から守るために’99年に施行された児童ポルノ禁止法。その後幾度となく改正の議論がされてきたが「いたちごっこにすらなれていない、完全に後追いなだけ」と怒りを露わにするのは児童性犯罪に精通する弁護士の奥村徹氏。 「“児童ポルノ天国”と国際社会から厳しく批判され、その圧力から始まった日本の児童ポルノ規制ですが、それから20年以上、議員立法なので、責任者不在が常態化。犠牲者が出てからでは遅いのですが、社会問題になり警察が改正させるべきと号令をかけてから、議員がイチから勉強を始めるような状態で、何も積み上がっていません。いまだ欠陥ばかりです」

児童ポルノの隙を突いた巧妙な手口

現行法では、主に児童ポルノ(性的好奇心を満たす目的の作品)を「製造」、「販売(提供)」、「所持」するといった行為を禁じている。キッズモデル撮影会で撮られている写真も該当するのだろうか。 まずはアイドル撮影会に多い、スカートをはいた児童を階段に座らせ、下の段から撮影した場合。 「児童ポルノの要件は『衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態』なので、スカートをはいている限り、いわゆる『逆さ撮り』は児童ポルノにあたりません」 次いで、オフ会で横行しているという着衣の女の子を後ろから抱っこで持ち上げている一枚。 「抱っこそのものは大丈夫ですが、児童の性器(乳首や陰部)を触る行為は服の上からでも一発アウトです。性器に当たっているかのように見えるだけでも疑わしい」 キッズアイドル撮影会の手法は、現在の児童ポルノの概念の隙を突いた非常に巧妙なものだとわかる。
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日本の児童ポルノ規制史
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