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激安中古車は「買い」なのか? 総額50万円台の10車種を購入した結果

激安中古車の怖さ

総額50万円で買った初代プリウス

総額50万円で買った初代プリウス

 一般的にクルマの予算として、なんとなく「安くても100万円から200万円ぐらい」という感覚があるようで、中古車を選択する場合でもそのぐらいの金額で検討する方が多いように感じます。実際、200万ぐらい出すと、新車に近い年式のクルマを狙うことができる場合が多いですし、なんとなく「故障リスクが低そう」という感覚があるのでしょう。  となると、総額50万円以下の激安中古車には、「安すぎるゆえにリスクが高いのでは」という思いがあるのだと思います。  また、トップギアやcarwow等の海外メディアでも「激安中古車を買う」というシリーズがありますが、壊れる場面がお約束のように登場。つまり、激安中古車は「安いからそれなり」という感覚が世界的にあるといえるわけです。  しかし、そういった激安中古車の“当たり前”は、あくまで海外の話。私は、日本は「極上の激安中古車パラダイス」だと断言します。

日本の中古車事情

 海外の激安中古車の場合、走行距離が20万キロ程度、なおかつ内外装が汚いというのが当たり前といった感覚がありますが、日本の場合は走行距離5万キロ程度、なおかつ内外装もきれい、という車両がゴロゴロしているわけです。  そうであるがゆえに、日本の中古車は、アフリカ等の開発途上国に輸出されているようですが、そういった需要を除いても、条件の良い激安中古車が存在できるほど日本の中古車供給量は豊富であるわけです。  つまり、日本の中古車は、きちんとしている車両でも、単に需要が低いから「安い」わけで、世界的に見るパラダイスのような環境だといえます。
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激安中古車は壊れるのか
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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