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激安中古車は「買い」なのか? 総額50万円台の10車種を購入した結果

激安中古車は壊れるのか

 さて、激安中古車は買った後に「やっぱりお金がかかる」ということになるかというと、私個人の経験としては、「そんなことはない」といえます。  激安中古車を買ったことがない人からすると、“オートマ”、“エアコン”、“パワステ”といった高い修理代になる項目が「いかにもぶっ壊れそう」という感覚があるかもしれませんが、これまで激安中古車を何台も買った私は、そういった目にあったことはありません。

【斉藤由貴生の激安中古車遍歴】

<お金がかからなかった車種の例> ・日産マーチカブリオレ(CVT) 50万円 ⇒所有期間:2年 走った距離:1万キロ ・日産マーチカブリオレ(5MT) 0円 ⇒所有期間:2年 走った距離:1万キロ ・トヨタ 初代プリウス 50万円 ⇒所有期間:4年 走った距離:5万キロ ・三菱コルトプラスラリーアート 50万円 ⇒所有期間:4年 走った距離:5万キロ ・トヨタセルシオ B仕様 38万円 ⇒所有期間:2年 走った距離:2万キロ ・トヨタクラウンエステート アスリートV 50万円 所有期間:4年 走った距離:4万キロ  上記は、タイヤ交換やオイル交換といった、“どのクルマでもかかる消耗品交換”や車検法定費用、自動車税、任意保険以外に、お金がかからなかったといえるクルマでした。 <お金がかかった車種の例> ・ロールスロイス シルバースパー 50万円⇒車検時の整備費用:80万円 ⇒所有期間:半年 走った距離:5000キロ ・ベンツ 230E(W124) 33万円⇒整備費用:30万円 ⇒所有期間:3ヶ月 走った距離:3000キロ ・ベンツ C240(W202) 23万円⇒整備費用:30万円 ⇒所有期間:1年 走った距離:1万キロ  これらは、購入後に整備代として10万円以上の金額がかかった例ですが、輸入車の消耗品交換代は高いといえます。ただし、ベンツのC240はあえてお金をかけたいから直した部分もあるため、もっと安価に乗ることもできたといえます。 <失敗した車種例> ・ユーノスコスモ 13B  私が「明らかに失敗した」という例として、程度が悪いユーノスコスモを買ってしまったという例があります。総額30万円で買ったものの、停止時にハンドルを切るだけでエンストし、エンジンオーバーホールが必要な状態。これは、「程度が悪いクルマ」を買ってしまったから失敗したという例であります。
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複数の激安中古車を購入した結果
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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